秋が深まり、ブーツが活躍する季節になってきました。管理人です、こんにちは。
さて、今回は靴磨きの際の、
仕上げ磨きに焦点を当てた記事を書きたいと思います。最初に、スムースレザー(ツヤ革)の革靴の、一般的な
靴磨きの流れを以下フローにて簡単に確認しておきます。
1.ホコリ落とし
⇒全体をブラッシング
2.古いクリーム、汚れ等の除去
⇒リムーバーや、ユニクリームを使用
3.クリームでの栄養補給
⇒指か、ペネトレイトブラシ等を使用
4.ツヤ出し
⇒
仕上げ磨き ←今回記事のメインテーマ
※別途ワックスを使用した過去記事はこちらから
メダリオン(飾り穴)のある革靴のハイシャイン(鏡面磨き) ~インテレッサ クラシック 茶系~
さて、上をご確認頂きましたら、仕上げ磨きでツヤ出しするための3つの道具をご紹介します。以下3点です。
①馬毛ブラシ
②クロス
③水分
なんてことはありませんが、上の3つの効果的な使用方法を以下ご紹介いたします。
①馬毛ブラシ
ホコリ落とし用のブラシと併用でも良いですが、こなれているブラシが望ましいです。こなれているとは、ブラシが適度に油分と水分を含んでいる状態です。馬毛ブラシの特徴として、日常的なブラッシングにより、革と接する時の馴染みが良くなるということが挙げられます。
上を考慮し、馬毛ブラシは育てるものという意識を持つと、自然とブラッシングが丁寧になります。特にコバやヒール部分、靴ひもを通す部分等細かい部分のブラッシングは非常に大事な観点です。同時に長く使用していると、どうしても経年劣化します。ブラシにこしがなくなったり、静電気がものすごく発生したり、毛先が開いてしまうなど挙げられますが、日常的なブラッシングの際に丁寧に使用していれば、長持ちさせることができるとの所感です。
②クロス
管理人はもっぱらモウブレイのグローブクロスを使用しています。(
M.MOWBRAYエムモウブレイテレンプこげ茶)優しくなでるようにかけるのがコツです。グローブクロスの良いところは、専用に設計されているのでまず傷がつくといったトラブルが少ないところと、広範囲にかけて包み込むようにクロスをかけることができる便利さでしょうか。また、汚れても中性洗剤で優しく洗うことで、ふかふかの状態に戻ります。靴ひもの汚れ、レザーのバッグや財布等、汎用性が高いため、5枚ほど所有しております。
③水分
シュークリームの成分である油分、ろうを磨きで追い込むために水分を使います。ツヤが出るしくみとして、革の表面をろうが薄く覆う状態が、光を反射するということを知識として知っておけば良いと思います。具体的には上の①馬毛ブラシ②クロスの仕上げ磨きの際に、革靴にほんの少しの水分をつけて磨くことで実現できます。
管理人は、革靴に暖かい息を吐きかけてすぐになでるようにブラシをかける、もしくはクロスをかけるを良く実施します。ワックスを使用したハイシャイン(鏡面磨き)の際にもこの方法を適用することができます。
仕上げ磨きの際に水を使用するときの注意点としては、水量が多くなると、意図に反して革靴が水分を吸ってしまうことがあります。磨きの際に水分を使用する目的は、あくまでも革靴表面のろうの膜をぎりぎりまで薄くすることなので、この点は注意したいところです。クリームを入れた直後の革靴の表面は油分が多い状態のため、少々の水は弾いてくれます。水分を上手く使い、仕上げ磨きをすることで、いわゆる自然なツヤ感が得られ、足元の清潔感を保つことができます。
ということで、今回は革のツヤ出しのための3つの道具と効果的な使用方法の記事でした。
別途、
靴磨きに関しての過去記事はこちらから↓↓↓
茶系の革靴 ライトブラウンでのお手入れ ~モウブレイのシュークリーム~
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。