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革靴,ブーツの靴磨き,シューケア用品の選び方

 いつもアクセスいただきありがとうございます。靴磨き、手入れの頻度に関する情報から、シューケア用品の選び方と使用方法紹介。ビジネス、冠婚葬祭、就活など、革靴が活躍するシーン別での、お勧めの手入れや革靴紹介。また、ブーツの履きこみとエイジングのレビュー等です。(Amazon.co.jpアソシエイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。)

【節約靴磨き】ステインリムーバーの代わりに水を使う方法!!

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【節約靴磨き】ステインリムーバーの代わりに水を使う方法!!

こんにちは。 

 さー靴磨きしよう!として、消耗品が無くなっているケースは、誰でも経験したことがあるのでしょうか? 

 今回は、ステインリムーバー(汚れ落とし、モウブレイ)やレザリアンといった商品が手元にない場合の方法を記事にしたいと思います。まずは、靴磨き前の革靴の状態です。
 


 トリッカーズ、マロン、もうすぐ10年というブーツです。写真では分かりにくいのですが、冬の間、ブラッシングのみで、靴磨きをほとんどしていなかったため、かなり乾燥しています。 では、水を使って、古いクリームを落としていきます。

 といっても、水を直接革靴につけてはいけません。乾燥状態の革靴に水を落とすと、シミの原因になります。 方法としては、古典的ですが、ぼろ布に水を含ませ、硬く絞り、雑巾を作ります。くれぐれも硬く絞ってください。そして、手に巻き付けたら下の写真のように、ゆっくりと撫でるように、さっと革靴の表面を拭いていきます。


 ブログ掲載のために、写真を撮っていますが、あまり時間をかけずにさっと古いクリームを落とすのがコツです。上の写真の通り、古いクリームを落とすと、ツヤが無くなることが分かります。

 この作業が終わったら、クリームを入れていきます。今回は、普通のシュークリーム、もしくはアニリンカーフクリームでもよかったのですが、革靴の乾燥状態がひどかったので、デリケートクリームを入れることにしました。

 デリケートクリームは、成分のほとんどが、水です。あとはラノリンですね。化粧品などにも含まれていますが、しっとりと水分を定着させるのを助ける、潤滑剤のようなものとイメージしていただければわかりやすいと思います。



 このクリームは、無色透明で、革靴のみならず一般的な革製品全般に使用することが出来る万能選手です。(一部、特殊な革には使用不可)なので、常備しておくとなにかと役立ちます。キーケースや、ブライドルレザーのノートカバー等、様々なシーンで役立ちます。

 あと、デリケートクリームはシミになりにくい、失敗しにくいクリームという所もポイントが高いです。今回、レビューしている、乾燥状態が酷い革靴などには水分を重点的に補給させるという点で、非常に効果的です。

 では、デリケートクリームを入れていきます。



 上のように、メダリオン(飾り穴)がある革靴には、ペネトレイトブラシがあると便利です。これを使って、革靴全体にクリームを添付し、プロホワイトブラシで、革靴全体をしごいて完全にクリームを馴染ませます。





 さて、デリケートクリームを入れました。上の写真の通り、ピカピカ???にはならないんです。でもご安心してください。5分後にはピカピカになります。その方法を以下に記します。

 上の状態を説明しておくと、デリケートクリームには、成分に蝋が含まれていません。ゆえにプロホワイトブラシで全体に馴染ませたところで、ツヤは出ないのです。ピカピカの革靴を演出しているのは、実は、革の表面に薄く馴染まされた、蝋なのです。これは、シュークリームや、ワックスを使うことで通常得られます。

 ということは、次にシュークリームを入れるのか??答えはノーです。

 今の革靴の状態は、ツヤが出ていないだけで、革のコンディションは、デリケートクリームによる水分の補給により、お腹いっぱいの状態です。指で革をさわっていただければわかると思いますが、非常にしっとりとしており、コンディションが戻っています。なので、ここでさらにシュークリームを入れるのは、革に負担をかけることになります。

 人間の肌のお手入れと似ているのですが、メイクを落として、洗顔して、化粧水を使って、美容液を使って、保湿パックまでした後に、さらに、化粧水を使っても意味がないのです。では、どうやってツヤを出すのか?????前置きが長くなりましたが、ツヤを出す方法は、使い込んだ馬毛ブラシでのブラッシングです。簡単です。いつも革靴の手入れに使っている、馬毛ブラシで、丁寧にブラッシングしてあげてください。



 上の写真は、向って左の革靴のみ、馬毛ブラシで仕上げ磨きしたものになります。未実施の右の革靴はツヤが全くありませんが、左の革靴は、自然なツヤが出ています。

 これは、普段使っている、馬毛ブラシが、使っているうちに革靴のクリームの成分を吸収することで、いわゆるこなれたブラシに成長した証でもあります。良い馬毛ブラシは、毛先が細かく、柔軟性があります。

 馬毛ブラシの役割は、一日履いた後の、ブラッシングだけではないのですね。こなれたブラシをもっておくと、出かける前に、さっと革靴をブラッシングするだけで、ツヤが出ます。



 馬毛ブラシは、靴磨きセットの中でも、価格の開きがある商品です。高いものは、一本、1万円近くするものもあります。

 管理人が現在使っているものは、上のコロニルの馬毛ブラシです。購入してから、かれこれ5年程度経つでしょうか。まだまだ、毛先が開くこともなく、十分に使えています。というか、こなれたブラシに成長してくれて、価格以上に価値のあるものになっています。

 ちなみにこれ以外にも、馬毛ブラシも持っていますが、こちらは外れでした。3年ぐらい使いましたが、こなれたブラシにはなってくれませんでした。メーカー名は伏せておきます。

 さて、どの程度ツヤが出たか、革のコンディションが上がったか、以下に写真を載せておきます。


 デリケートクリームの添付後のツヤなしから、馬毛ブラシのブラッシングだけで、自然なツヤが戻りました。また、サイド部分の、履き皺が目立っていた部分も、コンディションが回復したことにより、非常にしっとりとしています。

 なお、こなれた馬毛ブラシを持っていない人は、1日以上空けて、シュークリームを使って靴磨きしてください。直後に入れるのは、革に対する負担が大きいので、それは避けてください。



 全ての工程が終了した状態です。実際に使った時間は、合計で10分ほどです。今回の方法の特徴として、ステインリムーバーの代わりに、硬く絞った雑巾を使用したことが挙げられます。

 これは、靴磨き職人の方も実際に取り入れている方がいる方法ですが、注意点として、古いクリームを落とす際に、均等に落としていかないと、ムラが出来てしまうことがあります。

 また、古いクリームを落とした後は、すぐにクリームの添付に移れるようにしておくことが重要です。全体的に手早く工程を終えるということが重要になってきます。

 なので、靴磨きに慣れていない方は、ステインリムーバーを使って練習してから、トライしてください。靴磨きなんて朝飯前だよーという方にはお勧めです。ステインリムーバー代が浮きます。

 ということで、今回は、【節約靴磨き】ステインリムーバーの代わりに水を使う方法!! という記事でした。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。良ければサイト右側のリンクより、過去記事もご覧ください。

 それにしても、今回紹介のトリッカーズのマロンももうすぐ10年選手かー。振り返ると、人生の大事な時に、足元にそっといてくれたような相棒感があります。これからも、適切な手入れを続けて、大事に履いていこうと思います。

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男性
趣味:
靴磨き、ブーツ、ケア用品収集

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