革靴,ブーツの靴磨き,シューケア用品の選び方
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いつもアクセスいただきありがとうございます。靴磨き、手入れの頻度に関する情報から、シューケア用品の選び方と使用方法紹介。ビジネス、冠婚葬祭、就活など、革靴が活躍するシーン別での、お勧めの手入れや革靴紹介。また、ブーツの履きこみとエイジングのレビュー等です。(Amazon.co.jpアソシエイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。)
ja
2022-11-18T12:42:46+09:00
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【つま先スチール】革靴補修!トリッカーズ カントリーブーツ マロンアンティーク!
今回は、革靴の補修に関して。つま先スチールの打ち直しと、かかとのトップリフト(ヒール)の交換について。
補修するのはトリッカーズのカントリーブーツ(マロンアンティーク)です。
2013年に購入してからはや8年。もともとレザーソールのブーツだったのですが、購入してからすぐにハーフラバーと...
補修するのはトリッカーズのカントリーブーツ(マロンアンティーク)です。
2013年に購入してからはや8年。もともとレザーソールのブーツだったのですが、購入してからすぐにハーフラバーとつま先にスチールを入れる補修を実施していました。ガンガンと履いていたこともあり、つま先のスチールが減ってきましたので、打ち直しをすることにしました。補修工事する前の状態は以下です。
上の写真のように、スチールの先端部分が歩行によりざっくりと削れており、放置すると、レザーソールのコバ部分まで浸食するという状態です。なお、打ち直しの際には、基本的には、同じスチールを入れるので、それを取り扱っている(部品の調達が可能な)店舗を探す必要がありました。仕上げをきれいにするために、今回は贔屓にしている店舗にお願いすることにしました。
つま先スチールの打ち直しとともに、かかとのトップリフトも打ち直しへ。上の写真のように、長年の歩行で大きく削れています。まだ、ミドルリフトまで余裕があるのですが、試してみたいトップリフトがあったのです。
上の写真のトップリフトはビブラムの5mmなのですが、今回、ビブラムの10mmを試してみることにしました。型番でいうところの5345というものでして、最近でたものだそうです。なお、オールマイティで、人気があるのは下のような、5mm厚のものが多いです。
補修後の写真は以下です。スチールが新しくなり、トップリフトもきれいに仕上がりました。
補修工事費として、部品代込みで約5千円程度かかりました。これからまた、10年程度ノンストレスで履けると思うと安いものです。大事に履いていきたいと思います。
今回試したみたトップリフトのビブラム10mmですが、トリッカーズのようなコバのせり出した、ごついフォルムの革靴、ブーツには非常に会う印象です。仕上げの際に、靴の中心に向かって、しっかりと傾斜をつけるように削ってもらっているので、歩いた感じも非常に自然です。あと、若干のシークレットブーツ効果も期待できます。
逆に、例えばイタリアンな細身の革靴には、10mmという厚みは合わないでしょう。感覚的には、ぼてっとしたフォルムの革靴は、厚みを出しても合いやすいです。革靴でトップリフトの厚みも選択していきましょう。
補修工事後に、靴磨きを実施しました。
まずは汚れ落としから、馬毛ブラシでほこりを落とし、ステインリムーバーで古いクリームを落とします。
古いクリームを落としたら、ペネトレイトブラシを使用し、シュークリームを入れていきます。今回は、モウブレイのアニリンカーフクリームを使用します。
クリームをしっかりとなじませたら、馬毛ブラシでブラッシングし、仕上げです。
上の写真の状態で終了です。自然なツヤが出ました。追い込みたい人は、ここからクロスで磨き上げるとよいでしょう。私は、馬毛ブラシの自然なツヤ感がすきなので、仕上げ磨きで少し水を使いながら、丁寧にブラッシングして終わりです。ということで、今回はつま先スチールの打ち直しと、トップリフトの交換という記事でした。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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トリッカーズ(Tricker's) ブーツのレビュー
2021-04-17T17:59:44+09:00
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【靴磨き】レザーソールの手入れ [ブートブラック] LEATHER SOLE CONDITIONER ソールコンディショナー
今回はレザーソールの手入れ方法について。
レザーソールの革靴ですが、適切な手入れで、寿命を延ばすことができます。今回ご紹介するのは、ブートブラックのレザーソールコンディショナーです。
[ブートブラック] LEATHER SOLE CONDITIONER ソールコンディショナー NEU...
レザーソールの革靴ですが、適切な手入れで、寿命を延ばすことができます。今回ご紹介するのは、ブートブラックのレザーソールコンディショナーです。
[ブートブラック] LEATHER SOLE CONDITIONER ソールコンディショナー NEUTRAL(ニュートラル) 100ml
結論ですが、上のようなコンディショナー(普通に使って、5年程度は軽く持つと思われます)を一つ持っておくと非常に便利です。ソールの柔軟性を保つだけでなく、コバに塗ることでコバのひび割れも防いでくれます。使用方法は以下
レザーソールの革靴です。ソール全体を軽くブラッシングしてほこりを落としてから、コンディショナーをそれぞれ豆粒ぐらいの大きさ垂らし、ペネトレイトブラシでなじませていきます。ソール全体になじませたら、そのままコバもなぞっていきます。ペネトレイトブラシは、とても安く使い勝手が良いので、何本か持っておくと便利です。色クリームの種類、黒系、茶系などそれぞれに対応するように使っていくと無駄なく便利に運用できます。時期によりますが、ネット通販では大体Amazonが最安です。
レザーソールコンディショナーでの手入れをした後は、革がしっとりと柔らかくなっているのを指で確認できます。また、雨の日など水に塗れて乾いた後などは、ソールがカチコチになっているのですが、こういう状態を改善するのにも効果的です。また、ブートブラックのレザーソールコンディショナーには、防カビ成分も含まれているので、予防的に使うこともできます。
また、新品の革靴などを履き下ろすときなど、まだ靴のかえりができていない状態の革靴に対して、柔軟性を持たせることで効果を発揮します。ダブるレザーソールの革靴など、かえりを作るまでに時間がかかる革靴を持っている方には力強い味方となるでしょう。総じて、1本持っていて損はないとの所管です。いろいろなシーンで活躍するでしょう。
ソールの減りを遅らす対策として、つま先にスチールを入れることも効果的です。つま先にスチールを入れることで、つま先部分からの削れを防ぐことができます。このようにレザーソールの減りを遅らすことで、オールソールやハーフラバーなど、削れてしまった後の工事までの期間を延ばすことができるので、結果的に革靴を長く楽しめます。
レザーソールのケアの頻度に関しては、靴磨きと同じタイミングでしてあげるとよいかなという感じです。というのも、1回ケアしたら、しばらくはいい状態(指で触って確認)を保ってくれるので。
靴磨きの頻度に関しては、過去記事で触れていますが、管理人の経験上、 大体4回~7回履いた段階で、靴磨き をしておくのが、革のコンディションを保ちやすいのと、大雨に降られた際の復帰も早いとの経験則があります。 これに当てはめると、2足でローテーションしている方は、大体2週間に1回靴磨きをするのが、トラブルを未然に防ぐ、かつ、革靴を綺麗な状態で履き続けられる目安となります。同じように、3足~5足履きまわしている方でも同じように、1足につき大体4回~7回履いて、靴磨きとしておくとよいでしょう。
ということで、今回はレザーソールの手入れに関して、ブートブラックのレザーソールコンディショナーをご紹介しました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。]]>
シューケア用品紹介
2021-04-15T17:07:58+09:00
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【靴磨きの頻度に関して考察】お気に入りの革靴を長く履くために!!
こんにちは
今回は、靴磨きの頻度に関しての考察です。
このシューケア用品の選び方ブログ、そろそろ10年近くになります。その間、多かった質問の一つに靴磨きはどれぐらいの間隔でやれば良いか?ということがありました。今回は、これに関して答えを出すべく、考察してみたいと思います。
さてまず...
今回は、靴磨きの頻度に関しての考察です。
このシューケア用品の選び方ブログ、そろそろ10年近くになります。その間、多かった質問の一つに靴磨きはどれぐらいの間隔でやれば良いか?ということがありました。今回は、これに関して答えを出すべく、考察してみたいと思います。
さてまず、どうして定期的な靴磨きが必要なのかという点です。
革靴は履くたびに以下のようなストレスにさらされています。外気に触れ、陽光を浴び、道端のほこりや汚れを受け止め、たまには雨に降られ、1日コップ1杯分の汗を吸い取る といった、いわばハードワーカー なのです。
当然、毎日同じ革靴を履くと、すぐに劣化します。1年持たずに買い替えという方も多いのではないでしょうか。特に、毎日履くような方であれば、革靴を休ませる間のシューキーパーも使っていない可能性が高いので、汗が乾燥する際に、履きジワの部分にストレスを抱えたまま、汗が乾燥する際に、型も崩れてしまいます。
ゆえに、革靴を1足しか持っていないという方は、靴磨きの頻度の前に、最低もう1足持っておいてほしいのです。もちろん、たまにしか履かない方でも、雨に降られると、数日は、その革靴を休ませる必要がありますので、最低限2足というのは非常に大事な所です。
さて、靴磨きの頻度の話に戻します。2足でローテーションをしている方の場合は、一般的に1週間のうち、5日革靴を履くことになります。ということは、2週間で5回革靴を履く計算になります。
管理人の経験上、大体4回~7回履いた段階で、靴磨き をしておくのが、革のコンディションを保ちやすいのと、大雨に降られた際の復帰も早いとの経験則があります。
これに当てはめると、2足でローテーションしている方は、大体2週間に1回靴磨きをするのが、トラブルを未然に防ぐ、かつ、革靴を綺麗な状態で履き続けられる目安となります。同じように、3足~5足履きまわしている方でも同じように、1足につき大体4回~7回履いて、靴磨きはざっくりとした目安として使えます。
[銀座大賀靴工房] MSB[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シューケア スターターセット (ブラックセット)
次に、革靴を10足以上持っている方の場合 です。10足履きまわしている方は、一般的なツヤ革の革靴のみならず、スエードの革靴や、場合によっては、コードバンの革靴を所持している方もいるかもしれません。ブーツもあるでしょう。いわゆる革靴が好きな方ですね。
10足以上持っている方の場合は、1足につき4回~7回で靴磨きという回数とともに、全く履いていなくても、3ヶ月に1回は革靴の革の状態を見ておいてほしいのです。
というのも、季節ものの革靴、例えば春先には少し明るめの茶系の革靴を履くなど、時期によって履く頻度や、ローテーションのサイクルが不定期になるものです。新しく導入したお気に入りの革靴などは、出番が多くなるでしょうし、逆もしかりです。
10足程度履きまわしている方であれば、日常的なブラッシング等のメンテナンスは出来ている場合が多いです。もちろん、革靴を休ませる重要性も知っているため、シューキーパーも革靴と同じ数持っており、1週間出勤するのも、毎日違う革靴をチョイスしたりして、楽しんでおられるはずです。
こういった場合は、3ヶ月を目途に、革の表面を手で触ってみて、少し乾燥気味であるなーと感じた場合は、靴磨きを実施、まだいけるかといった場合は、馬毛ブラシでのブラッシングでほこりを落とし、コンディションを整えておくといったことをしてあげると良いでしょう。
最後に、冠婚葬祭用の革靴ですが、これは前日もしくは、数日前に靴磨きをしておきましょう。当日は、朝のブラッシングのみで出かけられるように準備しておくことが肝要です。また、パーティー等、大事な席の場合もしかりです。しっかりと靴磨きをして、場合によっては、ワックスで仕上げて、清潔感を演出しましょう。足元が光っているだけで、不思議と全身が際立って見えるものです。
管理人の場合、数えてみましたところ、現在ちょうど10足所持していました。この中には、ブーツ2足に、雨の日用の15年以上前に買った革靴もあります。また、カジュアルに使いまわせる、内羽根式のスエードの革靴もあります。参考までに私の場合は、冠婚葬祭用の革靴も普段から使用しています。単純に内羽根式のストレートチップが好きということもあります。
そして、改めて革靴を眺めつつ、最近、革靴を買っていないことに気づきました。10足稼働している革靴は、いずれも3年~15年程度履いています。やはり、定期的に革靴の手入れをしていたおかげか、どの革靴もいい状態を保てているので、新しいものを買うというよりは、茶系の革靴の経年変化を楽しんだり、長く履くことで自分の足型にカスタマイズされた革靴に愛着が湧いている状況です。
いや、正直に言いましょう。欲しい革靴は山のようにあるのですが、どれも10万円とかいう金額なので、中々、購入に踏み切れないのです笑 1足3万円~5万円程度の革靴のコスパが高いということもあります。
百貨店のセール情報や、新しい革靴の発掘、シューフィッターさんからの情報を得るために、店舗に通うという謎の行為は続いております。実際、10万円以上の革靴を買われる方は、経済的によほど裕福な方ばかりのようです。そりゃそうだ
個人的に革靴は、嗜好品だと思っています。ところで阪急百貨店のメンズ館はいいですね。品揃えが豊富で、良いシューフィッターさんが常にいます。サイズ選びから、その革靴に合うシューキーパー、シュークリームの色までトータルで真剣に対応していただけますよ。
余談ですが、海外で革靴を買うのはありです。例えば、現在イギリスはポンド安ですので、関税分等を考慮しても、国内で買うよりは、かなり安く買える可能性が高いです。イギリスと言えば、憧れのエドワードグリーン、ジョンロブはじめ、トリッカーズ、チャーチ、クロケット、等等、グッドイヤーウェルト製法で作られる革靴の宝庫です。イギリスに行かれる革靴好きの方は、頭に入れておくと良いでしょう。
最後は、少しそれてしまいましたが、靴磨きの頻度に関しての考察記事でした。4回~7回履いたら、靴磨き。履いていなくても3ヶ月に1回は状態を確認し、丁寧にブラッシングをして、革靴表面の目に見えないほこりを除去。これで失敗することは、ほとんどないと思います。こまめに手入れをして、長く履いて自分だけの1足に育てるのは楽しいですよね。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
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靴磨き 全般
2020-02-13T13:15:16+09:00
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【節約靴磨き】ステインリムーバーの代わりに水を使う方法!!
こんにちは。
さー靴磨きしよう!として、消耗品が無くなっているケースは、誰でも経験したことがあるのでしょうか?
今回は、ステインリムーバー(汚れ落とし、モウブレイ)やレザリアンといった商品が手元にない場合の方法を記事にしたいと思います。まずは、靴磨き前の革靴の状態です。
ト...
さー靴磨きしよう!として、消耗品が無くなっているケースは、誰でも経験したことがあるのでしょうか?
今回は、ステインリムーバー(汚れ落とし、モウブレイ)やレザリアンといった商品が手元にない場合の方法を記事にしたいと思います。まずは、靴磨き前の革靴の状態です。
トリッカーズ、マロン、もうすぐ10年というブーツです。写真では分かりにくいのですが、冬の間、ブラッシングのみで、靴磨きをほとんどしていなかったため、かなり乾燥しています。 では、水を使って、古いクリームを落としていきます。
といっても、水を直接革靴につけてはいけません。乾燥状態の革靴に水を落とすと、シミの原因になります。 方法としては、古典的ですが、ぼろ布に水を含ませ、硬く絞り、雑巾を作ります。くれぐれも硬く絞ってください。そして、手に巻き付けたら下の写真のように、ゆっくりと撫でるように、さっと革靴の表面を拭いていきます。
ブログ掲載のために、写真を撮っていますが、あまり時間をかけずにさっと古いクリームを落とすのがコツです。上の写真の通り、古いクリームを落とすと、ツヤが無くなることが分かります。
この作業が終わったら、クリームを入れていきます。今回は、普通のシュークリーム、もしくはアニリンカーフクリームでもよかったのですが、革靴の乾燥状態がひどかったので、デリケートクリームを入れることにしました。
デリケートクリームは、成分のほとんどが、水です。あとはラノリンですね。化粧品などにも含まれていますが、しっとりと水分を定着させるのを助ける、潤滑剤のようなものとイメージしていただければわかりやすいと思います。
このクリームは、無色透明で、革靴のみならず一般的な革製品全般に使用することが出来る万能選手です。(一部、特殊な革には使用不可)なので、常備しておくとなにかと役立ちます。キーケースや、ブライドルレザーのノートカバー等、様々なシーンで役立ちます。
あと、デリケートクリームはシミになりにくい、失敗しにくいクリームという所もポイントが高いです。今回、レビューしている、乾燥状態が酷い革靴などには水分を重点的に補給させるという点で、非常に効果的です。 では、デリケートクリームを入れていきます。
上のように、メダリオン(飾り穴)がある革靴には、ペネトレイトブラシがあると便利です。これを使って、革靴全体にクリームを添付し、プロホワイトブラシで、革靴全体をしごいて完全にクリームを馴染ませます。
さて、デリケートクリームを入れました。上の写真の通り、ピカピカ???にはならないんです。 でもご安心してください。5分後にはピカピカになります。その方法を以下に記します。 上の状態を説明しておくと、 デリケートクリームには、成分に蝋が含まれていません 。ゆえにプロホワイトブラシで全体に馴染ませたところで、ツヤは出ないのです。ピカピカの革靴を演出しているのは、実は、革の表面に薄く馴染まされた、蝋なのです。これは、シュークリームや、ワックスを使うことで通常得られます。 ということは、次にシュークリームを入れるのか?? 答えはノーです。 今の革靴の状態は、ツヤが出ていないだけで、 革のコンディションは、デリケートクリームによる水分の補給により、お腹いっぱいの状態 です。指で革をさわっていただければわかると思いますが、非常にしっとりとしており、コンディションが戻っています。なので、ここでさらにシュークリームを入れるのは、革に負担をかけることになります。 人間の肌のお手入れと似ているのですが、メイクを落として、洗顔して、化粧水を使って、美容液を使って、保湿パックまでした後に、さらに、化粧水を使っても意味がないのです。では、どうやってツヤを出すのか?????前置きが長くなりましたが、ツヤを出す方法は、使い込んだ馬毛ブラシでのブラッシングです。簡単です。いつも革靴の手入れに使っている、馬毛ブラシで、丁寧にブラッシングしてあげてください。
上の写真は、向って左の革靴のみ、馬毛ブラシで仕上げ磨きしたものになります。未実施の右の革靴はツヤが全くありませんが、左の革靴は、自然なツヤが出ています。
これは、普段使っている、馬毛ブラシが、使っているうちに革靴のクリームの成分を吸収することで、いわゆるこなれたブラシに成長した証でもあります。良い馬毛ブラシは、毛先が細かく、柔軟性があります。
馬毛ブラシの役割は、一日履いた後の、ブラッシングだけではないのですね。こなれたブラシをもっておくと、出かける前に、さっと革靴をブラッシングするだけで、ツヤが出ます。
馬毛ブラシは、靴磨きセットの中でも、価格の開きがある商品です。高いものは、一本、1万円近くするものもあります。
管理人が現在使っているものは、上のコロニルの馬毛ブラシです。購入してから、かれこれ5年程度経つでしょうか。まだまだ、毛先が開くこともなく、十分に使えています。というか、こなれたブラシに成長してくれて、価格以上に価値のあるものになっています。
ちなみにこれ以外にも、馬毛ブラシも持っていますが、こちらは外れでした。3年ぐらい使いましたが、こなれたブラシにはなってくれませんでした。メーカー名は伏せておきます。
さて、どの程度ツヤが出たか、革のコンディションが上がったか、以下に写真を載せておきます。
デリケートクリームの添付後のツヤなしから、馬毛ブラシのブラッシングだけで、自然なツヤが戻りました。また、サイド部分の、履き皺が目立っていた部分も、コンディションが回復したことにより、非常にしっとりとしています。
なお、こなれた馬毛ブラシを持っていない人は、1日以上空けて、シュークリームを使って靴磨きしてください。直後に入れるのは、革に対する負担が大きいので、それは避けてください。
全ての工程が終了した状態です。実際に使った時間は、合計で10分ほどです。今回の方法の特徴として、ステインリムーバーの代わりに、硬く絞った雑巾を使用したことが挙げられます。
これは、靴磨き職人の方も実際に取り入れている方がいる方法ですが、注意点として、古いクリームを落とす際に、均等に落としていかないと、ムラが出来てしまうことがあります。
また、古いクリームを落とした後は、すぐにクリームの添付に移れるようにしておくことが重要です。全体的に手早く工程を終えるということが重要になってきます。
なので、靴磨きに慣れていない方は、ステインリムーバーを使って練習してから、トライしてください。靴磨きなんて朝飯前だよーという方にはお勧めです。ステインリムーバー代が浮きます。
ということで、今回は、【節約靴磨き】ステインリムーバーの代わりに水を使う方法!! という記事でした。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。良ければサイト右側のリンクより、過去記事もご覧ください。
それにしても、今回紹介のトリッカーズのマロンももうすぐ10年選手かー。振り返ると、人生の大事な時に、足元にそっといてくれたような相棒感があります。これからも、適切な手入れを続けて、大事に履いていこうと思います。
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茶系の革靴の靴磨き 手入れ
2020-02-05T15:57:37+09:00
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トリッカーズ マロン!カントリーブーツの靴磨き!8年選手の靴磨き!
こんにちは。今回は、久々にトリッカーズの靴磨きを記事にしたいと思います。
靴磨き前の状態です。購入してから、8年とちょっと。大事なシーンでこいつを何回も履いてきた非常に思い入れのあるブーツです。写真の通り、サイド部分等は、履き皺が、色抜けしてきて、いい感じに経年変化してくれています。色の経年...
靴磨き前の状態です。購入してから、8年とちょっと。大事なシーンでこいつを何回も履いてきた非常に思い入れのあるブーツです。写真の通り、サイド部分等は、履き皺が、色抜けしてきて、いい感じに経年変化してくれています。色の経年変化を楽しみたい方は、靴磨きの際に、ニュートラルのクリームを使用することを強くお勧めします。
カスタマイズとして、ダブルレザーソールだったのを、ハーフラバーにし、さらにつま先にスチールを入れています。このおかげで、靴底は非常に頑強で、雨の日等でも滑りにくいので安心です。
トリッカーズのみならず、ダブルレザーソール仕様の革靴は、購入したてだと、返りが悪く、あっという間につま先が削れていく ので、つま先スチールを入れておくと、安心して履くことが出来ます。
さて、今年も、夏前まで活躍してくれた、トリッカーズですが、秋口までは、さすがに履かないので、靴磨きを実施することにしました。シーズンごとに、長期間履かない場合は、靴磨きをして保管しておくことで、革靴の寿命を延ばすことが出来ますので、お勧めです。
上の写真は、管理人の靴磨きセットです。雑多ですみません。所有している革靴の数が多いので、色クリームが多いのと、スエード用や、革靴によって、ブラシを使い分けているので、上のような状態となっています。ブラシだけで10本超えています、、、その中から、今回使用するのは、ベーシックなこちらです。
左から
[コロニル] 馬毛ブラシ 17cmx5.4cmx4.5cm CN044042 Brown F
→汚れ落とし、仕上げ磨き用
[エム・モゥブレィ] 仕上げ用化繊ブラシ プロブラシ(化繊) ホワイト(ドイツ製) Free
→シュークリームを馴染ますため
[エム・モゥブレィ] クロス グローブクロス 91382 メンズ ブラウン Free
→ステインリムーバーをしようするため 仕上げ磨き
[エム・モゥブレィ]クリーム塗布用ブラシ ペネトレィトブラシ 7012
→シュークリームを革靴に添付するため
[エム・モゥブレィ] 汚れ落とし M.モゥブレィ ステインリムーバー 60ml
→古いクリームを落とすため
[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY アニリンカーフクリーム 2027 (ニュートラル)
→靴磨きのため
こちらを使って、靴磨きしていきたいと思います。非常にオーソドックスな道具を使用しています。
では、革靴にブーツツリーを入れて、まずは、シューレースを解いていきます。
シューレースは、消耗品なので、できるだけ擦らずに、優しく解いていくのが長持ちさせるポイントです。次に、シューレースをステインリムーバーを含ませたグローブで、汚れ落とししていきます。
シューレースは意外と汚れています。汚れがひどい場合は、中性洗剤で落としても良いのですが、シューレースに対するダメージが大きいので、ステインリムーバーでさっとひと拭きする程度で十分です。
作業完了した、シューレースです。全体にステインリムーバーの水分が染みわたっているのが分かります。シューレースのお手入れはこれで完了なので、あとは、日陰に干しておきましょう。
次に、革靴の状態を見ていきます。
シューレースを外した部分です。少し乾燥気味ですね。ここは、汚れがたまりやすい部分です。馬毛ブラシで優しくブラッシングしていきます。また、この段階で革靴全体を馬毛ブラシでブラッシングし、ほこりを落とします。
馬毛ブラシのブラッシングが完了したら、ぼろ布(今回は綿のTシャツ)を利き手に巻いていき、ステインリムーバーを含ませ、革靴の古いクリームを落としていきます。
この時のポイントは、あくまでもなでるように、全体をふき取ることです。途中で布のステインリムーバーが足りなくなったら、随時少しづつ足してください。焦って、力を入れて革靴をこすると、傷になる場合があります。
このステインリムーバーで古いクリームを落とす作業は、化粧でいう所の、メイク落としになります。つまり、クレンジングと洗顔にあたります。革の表面には、目に見えない無数の穴が存在しています。何が言いたいかというと、人間の肌と同じで、無理に力を入れて擦ると、ダメージが出るので、あくまでもそっとなでるようなフィーリングを大事にしたいということです。
写真左の革靴に、ステインリムーバーで汚れ落としした段階です。古いクリームという化粧が完全に落ちて、ツヤが無くなっていることが分かると思います。この状態がいわゆる革靴のすっぴんの状態です。この作業を両足とも実施したら、シュークリームを入れていきます。
今回使用するシュークリームは、アニリンカーフクリームです。本来、ツヤ革よりもデリケートな川に使うもので、モウブレイの普通のシュークリームよりも若干高いのですが、こちらのクリームの方が、仕上げ磨きの際のツヤが出やすいのと、クリームの浸透率が良いので、この商品がでてからは、もっぱらこちらのクリームを使用しています。
もちろん、モウブレイの普通のシュークリームも十分に良いのですが、後発のアニリンカーフクリームは、もっと良いという感じです。指にクリームをとってもらったら、分かると思いますが、軽く、スーッと革靴に馴染むのです。
ということで、クリームを指で入れていきます。メダリオン(飾り穴)の部分は、ペネトレイトブラシを使用し、全体に馴染ませます。
また、忘れがちですが、上の写真の通り、コバの部分にもしっかりとクリームを入れましょう。コバが光っているかどうかで、靴の印象はがらりと変わります。
クリームを塗り終えたら、プロホワイトブラシで、革靴全体にクリームを馴染ませます。
その後、馬毛ブラシで仕上げ磨きしていきます。馬毛ブラシのブラッシングのポイントは、優しく撫でるように、ブラシを革靴に当てていくことです。歯磨きと同じで、強く革靴に押し付けると、ブラシの寿命が短くなります。また、丁寧に使用している馬毛ブラシは、ブラシにクリームが浸透しているので、出かける前にさっとかけるだけで、革靴にツヤを出すことが出来ます。
所感ですが、コロニルのこの馬毛ブラシは、値段の割には、非常に良いです。もう5年程使用していますが、毛先が開くこともなく、いい状態を保ってくれます。
仕上げ磨き後の革靴は以下の通りです。
とても自然なツヤが出ました。この後、クロスで追いこんでもですが、私は馬毛ブラシの仕上げ磨きの自然なツヤ感が好きなので、これで終了です。シューレースが乾いたら、靴ひもを通して、次のシーズンまで保管です。
サイド部分です。もう8年経つので、履き皺にも貫禄が出てきました。よく、良い革靴は、10年選手として活躍できるといいますが、トリッカーズのカントリーブーツは、グッドイヤーウェルと製法で、非常に頑強に作ってあるので、メンテナンスさえしっかりしておけば、20年ぐらいは履き続けることが出来ると思います。
また、ちまたの靴のショップで、この商品に似せた商品を多く見かけますが、本家はトリッカーズです。いわゆるルック革靴になるので、じっくりと楽しみたい方は、と本家を買って長く楽しむことをお勧めします。
ということで、今回は、「トリッカーズ マロン!カントリーブーツの靴磨き!8年選手の靴磨き!」という記事でした。まだまだ大好きな子のブーツ。これからもメンテナンスをしっかりとして、大事に履いていこうと思います。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
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トリッカーズ(Tricker's) ブーツのレビュー
2019-07-31T09:55:33+09:00
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【靴磨き】ハイシャイン(鏡面磨き)を成功させるコツ
今回はハイシャイン(鏡面磨き)を成功させるコツを記事にしたいと思います。
まず、ワックスですが、黒革靴の場合は、黒色のワックスを使用した方が、簡単にツヤ感を演出できるので、買うなら、以下の商品がコスパが良くお勧めです。
[サフィール] SAPHIR ビーズワックスポリッシュ 50ml 靴磨き...
まず、ワックスですが、黒革靴の場合は、黒色のワックスを使用した方が、簡単にツヤ感を演出できるので、買うなら、以下の商品がコスパが良くお勧めです。
[サフィール] SAPHIR ビーズワックスポリッシュ 50ml 靴磨き 保湿 補色 ツヤ出し 9550002 (ブラック)[HTRC4.1]
このワックスの良い所は、とにかくツヤ感が出やすい所です。また、鏡面磨きの場合は、ツヤを出したい部分に、何層かに分けて、先に重ね塗りするやり方があるのですが、この作業がとても円滑にいくとの所感です。
さて、手順としては以下です。
1.革靴にシューキーパを設置し、ウエスと水とワックスを用意する。
→革靴は靴磨き済のものを使用すること
2.ウエスにワックスを少量ずつ添付し、革靴に馴染ませる。この際、ツヤを得たい部分以外には塗らないこと。
3.少し時間をおいて、もう一度ワックスを添付する。
4.添付が終わったら、水をウエスに含ませ、優しくなでるようにワックス部分を磨いていく。
5.ウエスが汚れてきたら、場所を変えながら、水分を含まし、ひたすら磨く。(繰り返し、15分ぐらいすれば、両足完了するぐらいが目途)
6.好みにより、追い込み
7.納得がいったら終了
以上です。サフィールのビーズワックスは他メーカーのワックスよりも柔らかく、色の展開も多いので、まだ、ハイシャインをじっくりできていない方などは、試してみる価値はあると思います。
活躍するフィールドとしては、冠婚葬祭全般です。特に結婚式等、革靴をピカピカに光らせていると、照明の具合で非常に足元がよく見えます。逆に、ビジネスシーン等では、ある程度の役職の方などは、日常から、足元のケアをすることで、部下から一目置かれたりするかもしれません。特に女性の方は、スーツもそうですが、革靴をよく見ている傾向があると思います。
ということで、今回は、サフィールのビーズワックスを使用した、鏡面磨きの記事でした。もちろんシュークリームによる、日常的な靴磨きが出来ている方であれば、十分革靴はピカピカでしょうが、プラスα演出したいときに、重宝しますので、スキルとして覚えておいて損はないと思います。コツとしては、水分を使って、革靴表面のワックスの蝋の成分を最高に薄くしてあげることになります。失敗しても何度かトライしているうちに、コツがつかめると思います。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。]]>
ハイシャイン(鏡面磨き)
2019-06-09T11:21:15+09:00
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革靴の管理 シューツリー(シューキーパー)の重要性
今回は、既に革靴を数足持っている社会人の方向けの記事になります。
タイトルの通り、革靴の管理、シューツリー(シューキーパー)に関して記事にしたいと思います。
結論.革靴の数=シューツリーの数
革靴は履いた後にブラッシングをして、シューツリー、またはシューキーパーにて形状を保つこ...
タイトルの通り、革靴の管理、シューツリー(シューキーパー)に関して記事にしたいと思います。
結論.革靴の数=シューツリーの数
革靴は履いた後にブラッシングをして、シューツリー、またはシューキーパーにて形状を保つことが重要です。面倒臭いかもしれませんが、これをすることで、革靴の型崩れを防止することができ、長く楽しむ=寿命を延ばすことが出来ます。
ポイントとして、革靴の形状が変わりやすいのは、水分が蒸発するときです。つまり、1日履いた後の革靴はコップ1杯分程度の水分を処理しかけの状態であるため、型崩れを防止するためにシューツリーを入れてきちんと甲の部分をのばし、かかとをあるべき形に収めてあげることで、長く革靴を快適に楽しむことが出来ます。
革靴の数に関して、一般的な週5日スーツにて勤務する方を想定する場合、毎日革靴を履くことになります。天候に関しても雨が続くこともしばしばあるとの前提に立った時、雨の後の革靴のケアに要する日数が、最低でも2日~3日かかることなどを踏まえても、革靴の数は多いに越したことはありません。なお、型崩れなく乾かすためにシューツリーは必要です。
これらを踏まえて、最低でも5足は持っておきたい所です。これは、週5日の勤務で毎日革靴をローテーションさせることで、革靴の負担を軽減させることが主な目的ですが、5日雨が続くという状況にも余裕を持って対応できるという考え方からです。
次に、シューツリーは長期にわたって革靴を保管するときなどに必要なものと勘違いされている方がいらっしゃいます。確かに、長期間保管するときにも必要なのですが、重要なのは稼働させている(ローテーションに組んでいる)革靴に必要なものです。なので、基本的には革靴の数と同じ数のシューツリー及びシューキーパーが必要になります。
シューキーパーも安いものから、高いものまでピンキリですが、管理人がお勧めできるシューキーパーは以下です。
管理人はこのシューツリーを愛用しております。非常に信頼性が高く、長く使えること。また、革靴の甲の部分のテンションを調整できる(ネジの開け閉めで調整)ため、革靴の形に合わせて調整できます。アロマティックシダーを使用しているため、吸湿、防臭効果も高く、この価格帯では安定した品質を維持しているメーカーといえるからです。シューキーパーに金色のロゴでスレイプニルとあるのも高級感があって所有欲も満足させることが出来ます。もし、あなたが3万円以上の革靴を履いているのであれば、導入候補に挙げてあげると良いでしょう。
シューキーパーに関しては、他にもいろいろな形状のものがあります。例えば、雨の日用の1万円の革靴に対して、6千円のシューツリーは、採算が合わないなぁ。など、ひとまず安価で必要最低限の効果を得たいという方には、以下のようなものも選択肢になってきます。
はい、バネ丸出しのこのタイプです。この形のメリットはとにかく安いこと。革靴のサイズがほぼフリー(逆に言うと細かい調整が出来ない)ということ、構造的に革靴の水分の蒸発が早くなるという所です。なので、雨に荒れた革靴を丸ごと水洗いした後に乾燥させるとき等、持っていると意外に使う場面があります。管理人も初期はこのタイプを使用していました。
デメリットとして、型崩れに関しては上のスレイプニルのような商品とは比べ物にならないでしょう。甲の部分を伸ばすことはできるけれど、とにかく微調整がききません。特にかかと部分にテンションが必要以上にかかるため、かかとの型崩れが起きやすいです。というか、かかとに関しては、結構な確率で型崩れをします。なので、かかとの部分に新聞紙やタオルをまく等して、革靴のかかとの形に合わせて軽いDIYをしてあげる工夫が必要になってきます。
かかと部分は革靴の構造を見ていただいてもわかるように、脱ぎ履きをはじめとした負荷がかかりやすい部分であるため、革靴を長く楽しみたいのであれば、やはり、最初に紹介したスレイプニルのようなシューキーパーをお勧めします。
シューツリーに関しては1万円以上するものもざらにあるので、お持ちの革靴のグレードに合わせて、色々と試してみるのも良いかもしれません。また、シューツリーに関しては、革靴購入の際にシューフィッターさんにBESTなものを選んでもらい同時購入されることをお勧めします。メーカーごとにサイズは同じでも形の特性は微妙に違うものなのです。ここら辺の目利きは正直言ってシューフィッターさんの出番です。店舗購入される方は、参考にしてみてください。
ということで、今回は、革靴の管理 シューツリー(シューキーパー)に関しての記事でした。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
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シューケア全般
2018-05-25T16:40:01+09:00
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茶系の革靴の靴磨き 色クリームを入れる インテレッサ セミブローグ
さて、春から秋にかけて、茶系の革靴が活躍するシーズンです。
今回は、インテレッサのセミブローグ(内羽根式)の靴磨きを実施していきます。お手入れ前の革靴の状態は以下です。
この革靴は阪急のオリジナルブランドで、スペイン製のものです。INTERESSA(インテレッサ)という名前ですが、確か...
今回は、インテレッサのセミブローグ(内羽根式)の靴磨きを実施していきます。お手入れ前の革靴の状態は以下です。
この革靴は阪急のオリジナルブランドで、スペイン製のものです。 INTERESSA(インテレッサ)という名前ですが、確か4年程前に梅田の阪急百貨店で購入したものです。
コバの仕上げや、綺麗な発色と流線形のフォルムに惹かれて、じっくり見てみると縫製が丁寧で非常に作りがしっかりしているなと。シューフィッターさんに聞いたところ、当時売り出し中といったところもあり、コストパフォーマンスの高い説明を受け一緒にシューキーパーと色クリーム(ブートブラックのHAVANO)を同時購入した次第です。グッドイヤーウェルト製法のレザーソール仕様です。すべて合わせて5万円弱だったような記憶があります。
さて、この革靴はかなり気に入っていて、割と気を使って履いてきました。なので、お手入れ前の上の写真の状態も4年選手の割には綺麗な部類に入ると思います。
それでは、お手入れを実施していきます。なお、靴ひもが平紐のため、摩擦消耗に弱いので靴ひもを解かずに実施していきます。まずは馬毛ブラシで丁寧にブラッシングしていきます。
次に汚れ落としです。
[エム・モゥブレィ] 汚れ落とし M.モゥブレィ ステインリムーバー 60ml
ステインリムーバー(表面活性剤)で革靴表面の古いクリームを落としていきます。ステインリムーバーを布(古いTシャツ等の綿)に含ませて、革靴全体をさっとなでていきます。ステインリムーバーを使うときの注意点としては、使う前に良く振って、布にしっかりと馴染ませてから使用することです。こうすることで、ステインリムーバーが部分的に革靴に付着してムラができたりすることを防ぐことが出来ます。
ステインリムーバーで古いクリームが除去できると、上の写真の右側の革靴のようにツヤがなくなっていることが分かります。革靴の表面を薄く覆っていた古いシュークリームが落ちた証拠です。両足とも汚れ落としが完了したら、クリームを入れていきます。
今回は、色クリームを入れていきます。茶系の革靴の留意点として、購入時にシューフィッターの方の意見を十分に聞いておくことをお勧めします。茶系の色クリームはメーカーによってラインナップが様々で、どういった革靴に育てたいか等でチョイスが変わってきます。今回は、革靴と同時購入した、少し赤系に特徴のあるブートブラックのHAVANOを入れていきます。
茶系の革靴でも、深みのある色合いを維持したいという場合、シュークリームでも赤色の要素が大事になってくるようです。こういった情報や選び方は、各メーカーのラインナップを把握されている、ベテランシューフィッターさんに頼りましょう。店舗購入する際の最大のメリットですね。
さて、色クリームを革靴に入れていきます。メダリオン(飾り穴)がある革靴の場合は、ペネトレイトブラシがあると便利です。
靴磨きに慣れている方なら、指で直接入れるという方も多いかと思います。実際指で直接クリームを入れると、指の体温のおかげで、クリームが革靴に馴染みやすいというメリットがあります。なので、プレーンな形状の革靴であれば指でクリームを入れることをこのブログでもお勧めしています。入れるクリームの量も指のほうが節約できます。
著者もメダリオンの部分以外は指で少し馴染ませています。メダリオン部分のみペネトレイトブラシでクリームを入れるといった具合です。シュークリームを入れる際に注意しておきたいのは、塗りムラとクリームの入れすぎです。
例えば、革靴の状態が非常に乾燥している場合(日常の手入れを怠っていると陥りがち)シュークリームを無限に革靴が食うという現象がおこります。これは、革靴にとっていいような気がしますが、実際にはあまりよくありません。往々にして、クリームが入りやすい部分とそうでない部分でムラが出来てしまうので、結果的に革靴の寿命を縮めてしまうようです。
さて、上の点に注意したいので、著者はクリームを入れた後に革靴全体にシュークリームを満遍なく馴染ますため、プロホワイトブラシという化学繊維のブラシを使っています。
このブラシは非常にコシが強く、かつ驚異的に寿命が長い優れものです。化学繊維(少し硬めのナイロン)を使用しているので、コシが強く非常に取り扱いも容易です。
著者は黒革靴用に1本、茶系革靴用に2本所有しています。いずれも10年を超えますが、未だに現役で使えています。また、写真のとおり、大きいブラシというのは効率が上がるので、非常に重宝しています。
さて、プロホワイトブラシでシュークリームを馴染ませた状態が以下です。
この段階で、新しく入れたシュークリームが革靴と馴染み、うっすらとツヤが出ています。革に新しい栄養が入った状態です。このあと、馬毛ブラシで仕上げ磨きを実施します。
上が馬毛ブラシのブラッシング後です。ブラッシングだけで全体的に自然なツヤが出ました。もっと光らせたい方は、ここからクロスを使って追い込んでいけばよいと思います。著者はブラッシングの自然なツヤ感が好きなので、靴磨きはこれで終了です。
さてさて、最後にレザーソールの手入れを実施します。こちらは非常に簡単。コロンブスのレザーソールコンディショナーを適量ソールとコバに塗り込むだけです。
レザーソールを長く楽しむために、たまにこいつを塗っておくと、ソールの減りが軽減します。 レザーソールは手入れをしていない場合、硬くなります。特に雨の日に履いた後などは圧倒的に乾燥したソールになりがちです。この硬い状態というのは削れやすい状態とニアリーイコールです。上のレザーソールコンディショナーはホホバ油を主成分とした、非常によく考えられた商品です。オールレザー交換は非常に値段がかかるので、この革靴には、つま先スチールも入れています。
よくあるトライアンフです。スチールを入れるタイミングとしては、革靴をおろす前に入れておくのが一番効率的と思います。町の靴修理屋で、十分に対応してくれるものと思いますが、中にはスチールを取り扱っていない店もあるので、注意しましょう。また、スチールを入れた革靴は滑りやすいので、転倒に注意してください。注意さえしておけば、つま先の減りに悩むストレスが圧倒的に減るので、著者はおすすめします。入れるのとそうでない場合では、耐久力に雲泥の差があるからです。
ということで、今回は茶系の革靴のお手入れでした。
スチール補修の過去記事はこちらから↓
レザーソールのつま先スチール補修について トライアンフとビンテージスチール
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。]]>
茶系の革靴の靴磨き 手入れ
2018-04-25T15:18:13+09:00
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就活は革靴から ピカピカの靴磨きで内定への一歩を
今回は就活用の革靴について、記事にします。
就活用の革靴で考慮しておきたいことを、まずは以下3点
A.革靴の数
B.革靴の種類
C.靴磨き(ピカピカにする必要はなく、清潔感が大事)
まずは A.革靴の数から
就職活動において、少し前の世代では、大学3回生のうちからエントリー...
就活用の革靴で考慮しておきたいことを、まずは以下3点
A.革靴の数
B.革靴の種類
C.靴磨き(ピカピカにする必要はなく、清潔感が大事)
まずは A.革靴の数 から
就職活動において、少し前の世代では、大学3回生のうちからエントリーシートや、実際の面接が実施されておりましたが、今は原則4回生になってからということになっています。このため、就活自体が4回生の春夏秋と、割と気温の高い時期に重なっているのが現状です。
このため、革靴にかかる負荷も大きく、特に就活においては革靴1足だけというのは、少なくとも厳しいと思われます。梅雨の時期、雨に降られて、次の日の面接の足元がぐっしょり濡れた、革靴というのは面接官によってはマイナスにしかなりませんし、清潔感のある身だしなみというのは、髪型、スーツやネクタイと色々とチェックする項目がありますが、革靴に関しても見られていると思っていいでしょう。
よって、最低でも2足は揃えておきたい所です。2足あれば、連日就活が続いても、一日ごとにローテーション出来るので、革靴の底のすり減り等も軽減できます。ただでさえ、アスファルトを歩く距離が多いので、1足、2万円の革靴をかうのであれば、1万円の革靴を2足買いましょう。
次に、B(革靴の種類)ですが、原則黒色の紐靴にしましょう。どの業種でも通用する形状
は内羽根式のストレートチップです。
※上は形状が分かるようにしているものです。購入の際には、店舗購入をお勧めします。
ストレートチップの黒色は、冠婚葬祭でも使用される一番フォーマルな形状の革靴となります。これは、特に金融系の業種を受ける際にはポイントが高いと思われます。お金を扱う業種というのは、就活の段階から、信頼できる身なりというのが意識できているかというポイントを見ているからです。ストレートチップの次におすすめなのは、外羽根式のプレーントゥです。
外羽根になると、内羽根式より革靴のサイズ選びが楽になるというメリットがあります。特に足が小さい人は内羽根式で最初はよかったけれども、革靴がこなれてきたころに、紐が許容範囲を超えてしまい、インソールなどで調整しないといけないということが起こりがちです。外羽根は紐で調整できる守備範囲が広いので、お勧めできます。一般的な就活においても、外羽根は強い味方になってくれるでしょう。
さて、ここまでで、革靴の数と種類について書いてきましたが、逆に就活にNGなものとしては、黒以外の革靴。モンクストラップなどの紐を使っていない革靴は避けましょう。これらはカジュアルな印象を与えるので、入社してから業種によって楽しみましょう。
そして、C.靴磨き(ピカピカにする必要はなく、清潔感が大事)について
最低限、揃えておきたいケアアイテムは以下になります 。
1.馬毛ブラシ
2.シュークリーム
3.汚れ落とし
当ブログで、推奨しているのは以下のアイテムです。
最低限上の3つがあれば、靴磨き出来ます。他にもあれば良いブラシやケア用品はありますが、必要最低限という意味で、この3つです。
靴磨きに関しては、こちらの過去記事(トリッカーズ(Tricker's) マロン 靴磨き 久々にクリーム入れました ) を参照していただければ、手順がよくわかると思います。
ということで、今回は就活生向けの革靴について書きました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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就職活動用の革靴を考える
2018-03-28T10:19:11+09:00
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トリッカーズ マロン 靴磨き ~秋から冬に向けてのお手入れ~
さて、今回は、トリッカーズ マロンの靴磨きです。夏の間に馬毛ブラッシングのみで維持してきたものに、3か月ぶりにクリームを入れて靴磨きしていきます。
お手入れ前の画像は以下
 
全体的にツヤは保持しているものの、前回クリームを入れたのが、5月頃だったので、 革は少し乾燥気味です。...
お手入れ前の画像は以下
全体的にツヤは保持しているものの、前回クリームを入れたのが、5月頃だったので、 革は少し乾燥気味です。ではお手入れしていきます。まずはブラッシングの後に、古いシュークリームを落とすために、モウブレイのステインリムーバーを古いシャツに少し含ませ、さっと磨いていきます。
ステインリムーバーは表面活性剤なので、あまりごしごしと革をこする必要はありません。さっとなでるぐらいのイメージ で古いシュークリームを落としましょう。処理後は上の写真のように一時的にツヤが全くなります。これは古いシュークリームを落とせている状態で、いわば靴のスッピンの状態と思ってください。この処理をせずに新しいシュークリームを添付するのはやめましょう。そもそも古いシュークリームが邪魔して、クリームが入っていきません。
さて、古いシュークリームを落とした後に新しいシュークリームを入れていきます。管理人は色の経年変化をナチュラルに楽しみたいので、色は無色のモウブレイのニュートラルを入れていきます。
シュークリームをペネトレイトブラシに添付し、革靴全体に薄くのばしていきます。メダリオン(飾り穴)がないタイプの革靴の場合は、手で直接クリームを入れていくと、指の体温でシュークリームを効率的に添付できます。また、往々にして、指でじっくり入れていくほうが、シュークリームの量が少量で済むので、経済的かつ、革にとってあまり負担のないことのなることが多いです。今回も、メダリオンのある部分以外は指でじっくり入れていきました。上の写真はクリームを入れたのちに、プロホワイトブラシで革靴全体にクリームを馴染ませた状態です。この段階ではツヤはあまり出ません。この後、馬毛ブラシで仕上げ磨きをしていきます。
上の写真は向って左側のみ、馬毛ブラッシングした状態です。こう見ていただくと、右側に向けて自然なツヤが出てきているのが分かると思います。さて、ツヤをより出すために、水分を使って仕上げ磨きしていきます。これは人によって方法が色々あると思いますが、管理人のお勧めは、革靴に温かい息をハーっとかけてすぐにブラッシングしていくことです。これが一番お手軽で時短の仕上げ磨きの方法となっております。
なお、仕上げ磨きの際に水分を使う理由は、革靴に入れたシュークリームの蝋の成分を極力薄くしていくためです。革靴表面の蝋分を薄くしていくことにより、より光を反射させやすい環境を革靴に作ることと、革の表面の通気口を確保することにより、より長く革靴をたのしめるようにすることが主な理由となります。
さて、仕上げ磨き後の革靴です。表面に自然なツヤが出ました。これからもっと追い込みたい人はクロスを使って、さらに追い込んでいきますが、管理人はブラッシングでできる自然なツヤ感が好きなので、これで完了となります。なお、今回は靴紐をほどかずにお手入れしていきましたが、本来的には靴紐も全てとってお手入れされることをお勧めします。今回は5月にクリームを入れてから一度も履いていなかったのでそのままお手入れいたしました。
ということで、トリッカーズの日常的なメンテナンス、靴磨きでした。今年で購入してから5年程度だったと思うのですが、秋から冬にかけてまた履き込んでいきたいと思います。購入してからずっとニュートラルで手入れしているので、サイド部分の履きシワ周辺はいい感じに色が抜けてきており、正面のメダリオン部分等は相対的に色が濃くなってきたりと、経年変化が楽しめるブーツです。これからもよろしくといったところでしょうか。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。]]>
トリッカーズ(Tricker's) ブーツのレビュー
2017-09-21T12:00:00+09:00
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