冬です。管理人ですこんにちは。
今回は、革靴の丸洗い第2弾。前回はツヤ革のタッセルローファーを丸洗い。今回はスエードのショートブーツを記事にしたいと思います。
使用するブーツは、チペワ(CHIPPEWA)のブラックオデッサリバース(毛足が長めのスエード)です。ビブラムのソール、使用している革、非常にタフな印象です。チペワもそうですが、いわゆるアメリカンメイドの革靴は比較的革が柔らかい傾向があり、足に馴染むまでが早い気がします。デザインとしては、プレーントゥにシンプルなステッチが気に入っており、コーディネートしやすいことと、履き心地が良いので秋から春まで割と重宝します。今年で
3年目です。そろそろ、丸洗いして
塩抜きをし衛生的にしたいというところでした。
スエードの革靴(ブーツ)の日常的な手入れとしては、ブラッシング(馬毛、豚毛、ワイヤー、ゴム)でその日の汚れをその日に除去というのが大前提で、色あせてきたなーとか、なんか乾燥気味というタイミングで、栄養スプレーをふる。一般的なツヤ革のような靴磨きに比べればはるかに手入れは楽です。栄養スプレーは、
WOLY ウォーリー スエードカラーフレッシュ ニュートラル 鉄板でしょう。
丸洗いに入る前に、確実に色あせしますので、栄養スプレーと補色用のスプレーかミストは準備しておいてください(補色用ミストに関して後述します)。くれぐれも自己責任でお願いします。特に高い革靴は業者に任すというのも手です。本ブログでは、極力コストをかけず自力でやる方法をご紹介しております。
と、前置きが長くなりました。手順を以下にまとめます。
1.靴ひもを解いて、丁寧に全体をブラッシング。
2.バケツにぬるま湯(39°くらい)をはる。
3.革靴を1時間程度浸す。
→汚れが浮いてくるので、何回かぬるま湯を交換してください。
革靴全体に水を浸すのが目的です。また、大体の汚れはこの段階で結構落ちます。人肌程度
の温度にすることで、効率を上げます。
4.シャンプーを使用し、全体をブラシで洗う。
→スエード用のシャンプーが望ましいですが、なければ家庭用の一般的なシャンプーでも良い
と思います。内側も手の届くところは洗いましょう。
5.すすぎ。
→シャンプーの成分を残さないために、十分にすすぎます。
バケツにぬるま湯を貼り、何回か交換しながら1時間程度をめどに漬けおきします。
せっかくなので完全に塩抜きしたいところです。
6.革靴を取り出し、タオルで優しく抑えて水を吸収させます。
ブーツツリーを入れ、風通しの良い日陰に斜めがけにして乾燥させます。
7.栄養スプレー、補色用のミストかスプレーをふりかけブラッシングし完成。
作業中の写真を貼っておきます。
丸洗い中。
タオルで水分を拭う。使用したブーツツリーは、
[マーケン] MARKEN ミレニアムブーツシュートゥリー です。ワイズ調整(甲の幅)の自由度が魅力です。かなり幅広くすることもできます。
ブーツツリーを使用することで、
乾燥時の型崩れを予防します。シューツリーと同様、甲の部分をしっかりと伸ばし、かかとを密着させます。なければ新聞紙でも良いですが、インクの汚れ等が内部に付着することがあるので、中がニュートラルなヌメ革等の場合は注意してください。
型崩れに関して、特にブーツの場合、許容度は個人の裁量によるところが大きいので、必ずブーツツリーが必要というわけでもないと思います。一般論として、革靴の型が崩れるのは、水分が蒸発する際です。なので、帰宅後にシューツリーを入れてブラッシング等の日常的なケアは理にかなっていると言えます。
なお、今回補色用に使用したのは、ミストです。比較的新しい商品です。
コロンブス ヌバックスエード 補色ミスト ブラック 22ml
百貨店等にも陳列されているこのミスト、ものすごく小さいです。が、非常に使い勝手が良いよくできた商品との印象です。嫌な臭いがしない、ガスではなく霧吹きになっているので、遠目から色あせている部分に直感的に薄ーく1、2回スプレーすることで、状態を見ながら補色できる。色ノリが自然(あくまで主観)。マスキングが面倒くさいという人にはいいかもしれません。本格的に補色する際には本ミストでもマスキングが必要ですが、時間がかかるので、手早く部分的に補色したいという人にはおすすめです。なお、今回予想していたよりも色あせしなかったので、栄養スプレーとこのミストで仕上げは解決しました。
ツヤ革の丸洗いの過去記事はこちらから↓↓↓
革靴の塩ふきの対策 ~サドルソープでタッセルローファーを水洗い~ 老廃物の除去, 塩抜きで衛生的に
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。