今年は雨が本当に多いですね。管理人です、こんにちは。
今回は、
革靴の塩ふきの対策です。サドルソープを使った水洗いの記事になります。
写真のように、インソールに塩吹きが見られます。
フルブローグのタッセルローファーですね。グッドイヤーウェルト製法で作られた、作りの良い靴でした(管理人の知人のもの)。房飾りのことを総じてタッセルといいます。また、
ローファーは別名スリッポンとも言います。脱ぎ履きが楽なので、主に室内靴として有名ですね。
塩吹きの原因は日々の汗の蓄積です。これが、ある日雨に降られてものすごく濡れたりしたあとに、水分の蒸発とともに現象として塩が表面に出てくるというケースが多いとの所感です。
汗をかかない人はいないので、
革靴の塩抜きという作業が必要なのですが、今回ご紹介する方法は、サドルソープを使用した水洗いなので、少なからず革靴にダメージが出ます。実施される方は、
多少のリスクを覚悟してください。特に
高級な革靴は迷わず、専門業者にご相談されることをお勧めします。
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サドルソープに関しては、賛否両論ありますが、
革靴に蓄積された老廃物を除去するという点で有効と感じており、使用しております。特に梅雨時は雨に濡れたタイミングで実施すれば、効率的です。コスパも良いと感じています。
前置きが長くなりました。以下手順のご紹介です。
1.ステインリムーバー等で革靴表面の古いクリームを除去
2.革靴に水を浸透
3.サドルソープでの洗い
4.日陰での乾燥
5.仕上げ磨き
水を革靴に浸透させます。ここでは
革に水を十分に浸透させることが目的なので、写真のように完全に革靴が沈むまで、重しを載せて30分程度目安に実施します。
サドルソープを泡立てて、革靴全体を優しくブラッシングしていきます。
専用のスポンジでも良いと思いますが、ハミガキで代用可能です。汚れの頻度によっては、泡立ちが少ない場合があります。その場合はソープを多めに使って泡立てましょう。
さて、両足で10分程度でしょうか、乾燥を防ぐため泡を拭わずに風通しの良い日陰に立てかけましょう。
シューツリーの代わりに新聞紙を丸めて、1日おきます。
翌日、状態をチェックします。以下写真
アッパーの様子です。泡型に残っています。気になる人は指で軽くなじませてあげましょう。
新聞紙は交換しましょう。この段階では完全に乾ききっていないので、あと2~3日乾燥させます。合わせて、カビ予防、除菌のためにモウブレイのモールドクリーナーをスプレーしてあげると良いでしょう。
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この商品は、有機ヨードが主成分ですが、安全にカビの菌を死滅させるのに非常に効果的との所感です。当然除菌してくれるので、消臭効果が期待できます。完全に乾いたあとにスプレーすると効果的です。
さて、仕上がりです。完全に乾燥させたあとに軽くブラッシングしました。アッパーは綺麗に発色しております。塩吹きのインソールも綺麗に仕上がりました。ということで今回は、革靴の塩ふきの対策 ~サドルソープでタッセルローファーを水洗い~でした。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。