もうすぐ夏ですね。管理人です。こんにちは。
今回は革靴の、
シュークリームでの傷の修復と補色について。約半年前の過去記事
「茶系(ブラウン)の革靴の補色 ~キャサリンハムネット ストレートチップ モンクストラップ~ ニスを塗るのはNGかな」の続きです。
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上は、同じ革靴のビフォーアフター写真です。約半年前のニスの除去直後から、シュークリーム(ミディアムブラウン)で補修を3回程度試みて、現在の様子を撮影しました。
結論、シュークリームの補給で表面のカサカサした部分の栄養補給と色味が蘇り、ボコボコした傷が改善されました。約3回程度の靴磨きと日常的なブラッシングによります。が、、トゥ部分の傷等、大きな傷は残っています。これはまた状態を見て回復出来ればしたい所です。
さて、上の例は極端なものですが、今回記事は、革靴の
シュークリームでの傷の修復と補色についてです。そもそもなんで、革靴にニスなんて塗ったの??とご興味をお持ちの方は、経緯を含めて上の過去記事(テキストリンク)にまとめておりますので、ご参照いただければ幸いです。
[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー 20245 (ミディアムブラウン)
さて、今回使用したシュークリームです。まず、革靴の傷には色々な種類があると思いますが、茶系の革靴の色合わせの話を先に。
1.シュークリームと革靴の色合わせ
一般的に茶系の革靴の場合は、ニュートラル(無色)か、
元々の靴の色味よりも少しだけ明るい色のクリームを入れることで、元々の色味を活かしたエイジング、色の経年変化が楽しめます。一方で、育てたい色味によっては、少し濃いクリームを入れることがあります。おすすめは購入時に、シューフィッターの方と相談し、革靴と同時にシュークリームを購入されることです。
今回の革靴の場合は、傷と色味の修復がありました。普段からニュートラルかミディアムブラウンのクリームで手入れしてきた5年程度経つ靴のため、ミディアムブラウンを選択しました。購入時はライトブラウンとミディアムブラウンの中間ぐらいの色味だったのですが、ミディアムブラウンでの靴磨きと、紫外線による経年変化により、赤色が強く出てきております。
赤色の話でいうと、コロンブスのハバーノというシュークリームはもう少し濃い色味のダークブラウン系で、少しの赤みをもった革靴の色を綺麗に出してくれるとの所感です。ハバーノで手入れしている1年目のインテレッサのクラシックと比べてみましょう。
こちらは、落ち着いた印象です。先のキャサリンハムネットの方が赤みが強く、モンクストラップという革靴のフォルムの要素も加わり、カジュアルな印象です。インテレッサの方はセミグローブですが、内羽根式の平紐と割と上品なので使い回しが良くききます。
茶系の革靴は、所有する革靴の数だけシュークリームを揃えているといった方も珍しくないのではないでしょうか。各メーカーのラインナップも非常に豊富です。それだけ需要があるということでしょう。管理人は、モウブレイでライトブラウン、ロンドンタン、ミディアムブラウン、ダークブラウンと4つ所有しています。毎回色クリームを入れる革靴もあれば、傷が出来た時の補色以外はニュートラル(無色)で手入れすることで、色抜けを楽しんでいる革靴もあります。ニュートラルは非常に便利です。どの色にも使えますので。
2.シュークリームの補給による、栄養補給
一般的なスムースレザー(ツヤ革)の革靴の場合、小さな傷であれば、シュークリームやデリケートクリームを入れることで、回復します。革の質、状態にもよるので一概に言えませんが、適度な水分と油分の補給は革のコンディションの保持のために非常に重要な観点です。
これは主に、本ブログでこれまでご紹介してきた、定期的な靴磨きの重要性の話になりますので、重複は避けますが、古いクリームや汚れを拭って、新しいクリームを補給する。靴磨きの頻度は、履く革靴の頻度にもよりますが、目に見える傷に限らず、革靴のコンディションを維持するためには、日常的なケアが重要ですね。
ということで、今回は革靴の、
シュークリームでの傷の修復と補色についての記事でした。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。