今年もよろしくお願いいたします。管理人です。こんにちは。
さて、久々更新は茶系革靴の補色、、、、
なのですが、今回取り上げる革靴は少し実験的なことを施していた靴です作業前は以下。
(2010年5月購入)
キャサリンハムネットの赤茶系革靴、ストレートチップ、シングルモンクストラップ(マッケイ製法)です。ソールはハーフラバーに工事し、ヒールは1回交換しています。
上の写真ですが、実はトゥ(つま先部分)から折り返し部分までニス(ツヤあり)を実験的に何回か塗り履いていたものです。
発想としては、雨の日の完全防水と、ワックスなしで常に鏡面磨き(ハイシャイン)に近い効果を期待しておりました。が、、、、、
ニスを塗ることで完全防水とツヤは得られましたが、5回程度履くとやはりひび割れてきて上の写真のように、逆に不細工なことになり、どうしたものかとしばらく放置していたものです。当然革の呼吸はできていません。靴に悪いと分かっていながらも少し試してみたかったものです。
このような経緯の革靴なのですが、ニスを塗った箇所以外の部分は良い具合にグラデーションが出てきていて、ブラッシングするたびに、なんとか修復できんかなーと思っていました。
今回、多少のリスクを覚悟でニスを除去しました。
その写真は以下です。
自分でやっておきながら、痛々しいw 方法としては、ニスの塗っている部分のひび割れている箇所から少しづつクレープブラシ(ゴム部分)を使い、除去できない部分は少し強引にカミソリ(安全用の縦のラインが入った眉毛などを整えるもの)を順目に入れて除去しました。
作業時間としては1時間半ぐらいです。まず革の表面と思われる部分まで到達するのに時間がかかりました。また、ニスを完全に除去したかったのですが、コバとの境目部分など、入り組んでいるところは、作業が難しく今回はペンディングです。
その後、馬毛ブラシで念入りにブラッシングを施したあとに以下のクリーム
[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー 20245 (ミディアムブラウン)
上を指で塗りこみ、一旦作業完了です。シュークリームで補色、栄養を与えることで、傷等の革の修復を一旦待ちます。作業後は以下
久々に呼吸できるぜ!という具合に元々の革部分が顔を出している状態です。傷でボコボコしていますが、これはシュークリームが馴染めばなんとか回復するかも??という具合に楽観的に見ています。(指でクリームを入れた直後)
ということで、今回は実験的にニスを塗った靴の修復のために、普段のお手入れセットでどこまでできるかという記事でした。 これは今後レポートします。傷が修復できるかどうかと、通常のワックスでのハイシャインをトリッカーズの純正(コニャック)のワックスで実施予定です。
ニスの除去に関しては、靴の修理屋さんの削る機械でやってもらう方が良いかなと思い、馴染みの店員さんと相談したのですが、コバとの境目は難しいねという話になりました。
自分でできることは自分でやろうという、本ブログの精神でチャレンジしたものです。そもそも、革靴にニスを塗るとか、言語道断という意見もありそうですが、チャレンジや工夫の成果は失敗経験から学ぶことも多いわけで、、、例えば下の道具の優秀さや汎用性の高さなどは確認できました。
↑クレープブラシです。スエードの手入れ以外に、使用頻度は割と高いです。ちょっとしたコバの傷やダイナイトソールの汚れ等、汎用性があるので、まだ持っていない方にはおすすめしたいものですね。今回はニスの除去の際に役立ちました。
各種メーカー色々と出していますが、上のコロンブスのものは、価格の割には、ゴムの強度が高く耐久性も割とある(スニーカーのゴム部分の手入れなどもこれでしています)のでおすすめです。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。