季節はあっという間に過ぎますね。新社会人の方等、この春から靴磨きを始めた方も多いのではないでしょうか。
今回は、モウブレイのシュークリームの中でも、まだご紹介できていなかったシュークリーム、アニリンカーフクリームとリッチデリケートクリームの使用感をご紹介します。下が箱と中実です。
[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY アニリンカーフクリーム 2027 (ニュートラル)
[エム・モゥブレィ プレステージ] M.MOWBRAY Prestigio クリーム リッチデリケートクリーム 2074 (ニュートラル)
さて、ずっと気にはなっていたんですが、何しろ試すにも既存のシュークリームとデリケートクリームで十分に満足していたところがありました。結論ですが、アニリンカーフクリームは今後も買いです。モウブレイのシュークリームを使用されている方であれば、普通のシュークリーム、デリケートクリームでも必要十分ではないかと思われます。が、いざ使用してみるとやはり使用感が違いました。主な点は以下です。
◆革にクリームがスーッと入っていく (アニリンカーフクリーム、リッチデリケートクリーム)
◆指に乗せた際、少し軽い (アニリンカーフクリーム)
◆使用後、革がギラつかない(リッチデリケートクリーム)
◆手入れ全体の時間が少し短い(革にシュークリームがより馴染みやすい)
総じて、アニリンカーフクリームは買い!です。使える革の種類がデリケートなものを想定しているだけはあります。一般的なスムースレザー(ツヤ革)の革靴にはもちろん、ブライドルレザーを使用した財布やカバン、手帳などにも使用できます。そして、適度なツヤ感を演出してくれます。リッチデリケートクリームに関しては、使用後に革にツヤがほとんど出ない点は普通のデリケートクリームと似ているのですが、クリームが革により馴染みやすいのでデリケートクリームをさらに万能選手にしたような印象です。その分だいぶ高くなっちゃうんですけどね。ちょっとしたコードバンの革小物等のお手入れにはもってこいかな。
リッチデリケートクリームとアニリンカーフクリームを使用して、トリッカーズ(エイコーン)のショートブーツの靴磨き、してみました。(リッチデリケートクリームを入れた翌日にアニリンカーフクリームでお手入れ)
ものすごく自然にツヤが出ました。普通のシュークリームを使用した時より、よりうっすらとした自然なツヤ感です。馬毛ブラシで仕上げ磨きしていますが、靴磨き直後のギラついた印象は皆無です。個人的にはすごく気に入っています。おそらくツヤを演出する蝋の成分が普通のシュークリームより少ないのだと思います。その分水分が多いので革に馴染みやすいのではないかと考えています。指でクリームを革に入れていく際の軽さを感じたのもこの辺が関係していそうだなーと。ちなみにアニリンとは革の染色方法のことであり、アニリンカーフクリームをアニリン染め以外の革に使用すること自体は問題ありません。むしろ普通のシュークリームよりも対応する革の種類が多いので、革製品のお手入れを1本で完結したいと思っている方には良いかもしれません。
リッチデリケートクリームに関して、正直デリケートクリームが既に万能選手なので、成分の違いからきている香りや使用感に関して、魅力に感じるかどうかといったところでしょうか。デリケートクリームがラノリン(動物性油脂)を使用しているのに対して、リッチデリケートクリームがアボガド(植物性油脂)を使用しています。現状では両社の価格差に対しての費用対効果は何とも言えません。今回は一般的なツヤ革で検証しているので、革の種類が変われば評価も変わるかもしれません。
繰り返しますが、アニリンカーフクリームに関しては、普通のシュークリームと比べても買い!というのが結論です。現状ではニュートラル(無色)のみの展開のようですが、色クリームもラインナップされてくると面白いと思います。技術的に作ることは可能なのだと推測しますが、需要と供給の関係ですかねー。今後のモウブレイに期待しましょう。現状のシュークリームの色のラインナップに関しては、かゆいところに手が届くというか、十分にありがたいんですけどね。
ということで、今回はモウブレイのアニリンカーフクリームとリッチデリケートクリームの使用感に関してでした。シュークリームに関しての過去記事はこちらから→
シュークリームの役割とは?知っておくと便利な情報
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。