今年の夏も暑いようです。今回は、
夏の革靴の防臭対策について記事にしたいと思います。
結論
1.ローテーションのサイクルを多くとる
2.蓄積された老廃物の除去
3.日々のブラッシング等のケアを怠らない
1.ローテーションのサイクルを多くとる
上について解説していきます。まず、防臭と聞いてまっさきに思い浮かぶのは、防臭や抗菌を謳ったスプレーなどの製品ですが、
ランニングコストを考えるとできるだけ使いたくありません。
そこで、コストをかけずに対策となると、革靴を積極的に休ませる、すなわち、ローテーションのサイクルを多くとるという方法が効果的です。例えば5足持っている方であれば、最大5日に1回というサイクルで履きまわせます。一般的に1日から2日、休ませることで、水分は蒸発し次に履くときに快適な状態に戻るとされていますが、天候や湿度等の条件で変わりますので、多く所有しておく事は良いでしょう。コーディネートの幅も増えますしね。大は小を兼ねるというところでしょうか。
2.蓄積された老廃物の除去
革靴の優れている点として、水分の吸収と放出を時間をかけて行うのが得意という点が挙げられます。夏場に限らず、足のかく汗の量は相当なものです。気温が高くなると、必然的に汗の量も多くなりますので、夏場は持っている革靴をフルに活かし、
できるだけ革靴を休ませる時間をとりましょう。休ませるとはすなわち、シューツリーを入れた状態で、なるべく風が通る、日陰で保管するということになります。
上を実行したうえで、臭いの原因となる汗、すなわち体内の老廃物は、水分は蒸発するものの、基本的には革靴に蓄積されます。目に見えてわかりやすいのは塩です。雨に降られたあとの革靴を自然乾燥させた後に革の表面に出てきたりします。
これらを踏まえて、十分に休ませた革靴の臭いが強烈な場合は、水洗いを実施し、革靴に蓄積された老廃物を水とともに排出するケアをお勧めします。が、水洗いは革に少なからずダメージを与えるので、自己責任でお願いします。望ましいのはぐっしょりと、雨に降られてしまったタイミングです。革靴に水分を浸透させるというスタート地点が同じになりますので、そのようなタイミングを逃さずに、実施されると良いでしょう。
方法は、過去記事⇒
革靴の塩ふきの対策 ~サドルソープでタッセルローファーを水洗い~ 老廃物の除去, 塩抜きで衛生的にを参照ください。ここで手順を解説しております。
3.日々のブラッシング等のケアを怠らない
革靴を脱いだら、シューツリーを入れブラッシングを実施。本ページを閲覧されている方には、釈迦に説法かもしれません。ブラッシングで革表面の通気口を、確保することが重要です。同時に空気が循環するので、あらゆるトラブルに効果的です。革靴を長く快適に楽しみましょう。余談ですが先日、30年以上前の革靴を愛用されている方と出会いました。内羽根式のフルブローグという、バブル期の象徴、、、と書くと派手なイメージになりますが、非常に上品なフォルムの革靴でした。底はもう何回変えたか分からないとおっしゃっていました。よく手入れされていることが分かる、上品なツヤ感が印象に残っています。
ということで、今回は
夏の革靴の防臭対策でした。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。