明日から8月です。管理人です。こんにちは。
今回は、
革靴の保湿について書きたいと思います。
このブログで書けていない項目の一つに、
革靴の保湿というのがありました。これに関して、実践してきた経験をもとに今回ご紹介いたします。
まず、普段から履いている革靴であれば、月に1回程度(靴のコンディションを見て)の
シュークリームを使用した靴磨きを実施していれば、特に保湿をする必要はないかなーというのが管理人の考えです。
というのは、靴磨きの主目的は、
汚れ(古いクリーム等)を落として、栄養(適度な水分と油分)を与える。になります。
良くも悪くも完結してしまっているんですね。付加価値として、シュークリームの成分である、
蝋を有効的に使用し、仕上げ磨きでツヤを出すんですね。
ただ、現実的には革靴を履きだして(週に1回程度でローテーションしたとして)、
3年目、4年目あたりからこの手入れだけでは、コンディションが維持できない場合があります。
主な原因は、今までに蓄積されているダメージ(主に汗と雨の処理等)によるものが大きいと主観的には感じております。
また、長い年月履く間に、水分は蒸発しても、汗の塩分や老廃物は革靴に残りますので、これを除去し、衛生的に保つため革靴を水と洗浄液などで丸洗いするのですが、これは結構革靴にダメージを与えます。サドルソープを使用しても、ダメージはかかります。
こういった背景を踏まえつつ考えた際に、保湿をするべき革靴は以下のようになります。
①ひどくダメージを受けた革靴
②普通の靴磨きだけでは、革の水分量が足りないなーと感じてきた靴
③季節物のブーツ (履かない期間のケア)
今回は③のケースとして、トリッカーズのカントリーブーツ(マロンアンティーク)を保湿していきたいと思います。手入れ前の状態が以下
前回のお手入れは、6/26(1か月前)に薄くシュークリームを入れました。それから、馬毛ブラシでのブラッシングのみ実施している状況です。
では、保湿していきます。必要なシューケア用品は以下になります。
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(M.モゥブレィ)M.MOWBRAY ステインリムーバー60 (クリーナー)
画面左より
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コロニル 馬毛ブラシ ブラウン
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[アールアンドデー] R&D 7031 プロ・ホワイトブラシ (マルチカラー)
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ペネトレイトブラシ 豚毛 ホワイト
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[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY デリケートクリーム 2026 (ニュートラル)
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靴磨き用クロス【M.MOWBRAY】M.モゥブレィ モウブレイ・グローブクロス
※amazonさんより引用
デリケートクリームに関して、モウブレイのものは成分がほぼ水分です。(表記されている成分は、ラノリンと油脂、有機溶剤)
前回、ベルトのケアでも使用しましたが、まず、シミになるなどの失敗がほとんどない点。伸びが良い点。まとめて買うとお得な点等、モウブレイが好きな方なら必ず持っているクリームですね。
では実施していきます。
まずは、馬毛ブラシでほこりを落とします。
次に、ステインリムーバーを良く振ってから、グローブクロスに含ませます。
優しくなでていきましょう
ポイントは優しくなでることです。そのために一般的には仕上げ磨き用のグローブクロスを使用しています。(洗って乾かすと、ふかふかになります。)
向かって左側がステインリムーバーで汚れ(古いクリーム)を落としたものです。
右側の靴と比べると、ツヤがなくなり靴がすっぴんの状態になったことが分かります。
これを右側の靴にも実施しましょう。
靴をすっぴんにしたら、デリケートクリームを入れていきます。
なお、メダリオン(飾り穴)があるタイプの革靴なので、ペネトレイトブラシを使用してクリームを伸ばしていきます。
ささっと手早く、伸ばしていくのがこつです。 また、靴の状態によっては無限にクリームが入る(クリームを食う)場合がありますが、入れすぎは逆に負担になりますので、頻度を上げて対応してください。
上が、クリームを入れた後になります。デリケートクリームではツヤが出ません。なので、ここから応用編です。
普段靴磨きにて使用している、シュークリームをなじますブラシ(プロホワイトブラシ)を使用して、ブラッシングしていきます。
このブラシは使いだして3年を過ぎますが、まだまだ毛束のこしが強いです。はっきり言って、一番コスパの良いブラシとなっているので、3本(黒、茶、ニュートラル)持っています。
応用編での目的は、このブラシに染み込んだシュークリームの成分(ろう)を靴になじます事になります。ブラッシング後の写真です。
上の写真の通り、ブラシに染み込んだろうが靴についております。なので、この段階では鈍いツヤとなっております。この後、馬毛ブラシで丁寧にブラッシングし、蝋をできるだけ薄く革靴になじませます。
仕上げ磨き後です。靴に自然なツヤが出ました。
革靴の保湿(水分を重点的に補給)を実施しつつ、普段の靴磨きで得られる自然なツヤを得るための方法になります。
前提条件として、クリームの染み込んだブラシ というのが、挙げられます。特に馬毛ブラシの能力は高ければ高いほど良いです。
写真では伝わらない質感として、革の保有水分量があがったため、指にすいつくようなしっとりとした状態になりました。こういった方法で、革のコンディションを保つことで、長く革靴を楽しむことが出来ます。
ということで、今回は革靴の保湿についてでした。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。