もはや夏日なのではないかというぐらい、暑くなってきましたね。

　先日、近くのアパレルショップへ行った際に、メッシュ素材のスニーカー（インソールがヌメ革）を見て思わず買いそうになりました。管理人です。こんにちは。




　さて、今回は革靴を履いていたら絶対遭遇する、不本意なキズの修復です。



　革靴の色によって、対処が少し変わります。今回取り上げるのは、少し続きますがトリッカーズ（Tricker's）のマロンアンティークです。


　チペワのブラックオデッサリバース（黒）６インチプレーンブーツはさすがに季節感が合わないので、トリッカーズを履く頻度が増えたような気がします。


　今回のキズは、左足のつま先コバ部分です。
 
 
　


　道路の排水溝にかける蓋（グレーチング）あるあるなのですが、あの溝の部分に丁度コバが激しく引っかかりました。右の写真の通り、ボコッとキズが出来てしまったのと色が剥げてしまいました。



　まぁ、こんなのは気にせず履き続けるのも全然ありです。ブーツに対する考え方は人それぞれなので。



　管理人は綺麗に経年変化させたい。これにつきますので、修復したいと思います。



　まずは、考えられるシューケア用品を並べてみました。





　◆馬毛ブラシ

　
　

　◆艶出しブラシ
　　→　[アールアンドデー] R&D 7031 プロ・ホワイトブラシ (マルチカラー)



　◆コバのキズの補色用のシュークリーム（ロンドン・タン）
　　→　[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY シュークリームジャー



　◆グローブクロス
　　→　M.MOWBRAYエムモウブレイテレンプこげ茶



　◆（M.モゥブレィ）M.MOWBRAY ステインリムーバー60 （クリーナー）


　◆トリッカーズの純正ワックス　コニャック



　それでは、お手入れへ。まずは、ブーツツリーを入れましょう。そして、問題の個所をもう一度確認。ボコボコとキズが出来ております。





　馬毛ブラシで全体をブラッシングした後、ステインリムーバーを良く振って、グローブクロスに含ませます。






　その後、両足ともコバを丁寧に拭いていきましょう。

　下の写真の通り、処理後のグローブクロスを見ると案外汚れていたことが分かります。



 


　さて、ここからキズの補色に入ります。

　ロンドン・タンを指にとり、問題の個所に直接塗り込みます。






　キズのある部分は色を入れ、そのほかの部分はニュートラルを入れます。コバ全体にシュークリームを丁寧に塗り込みましょう。






　指で入れると、クリームの節約になります。塗り込んで少し時間をおいてプロホワイトブラシで全体になじませましょう。なじませているうちにある程度つやが出てきます。





　さて、全体で15分程度でしょうか。問題のキズの個所を見てみましょう。






　ぼこっとしたキズは少し残りましたが、キズによる色の剥げはうまく補色できました。

　また、キズによるへこみなどは、シュークリームを入れることで、多少緩和されます。

　



　最後に、ビフォー、アフターで見てみましょう。


　まずは、手入れ前




　コバのキズと潤い不足気味。


　下が手入れ後です。




　キズが補色され、潤い不足が解消されたので、しっとりとしています。


　今回は、結局ワックス（コニャック）使わずでした。


　茶系の革靴、ブーツの不本意なキズは、ある日突然できます。できるだけ、その日のうちに手入れされることをお勧めします。そのためにも、普段からシューケア用品は充実させておきたいですね。



　


　ちなみに、グローブクロスは洗剤で洗うとすぐに汚れが取れます。

　モウブレイのものを使用していますが、耐久性いいですね。2つもっていますが、何回洗っても一晩でふかふかになってくれます。これは使いだして3年ぐらいかな？


　最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。