さて、前回の記事で触れた②③の悩みについて解説します。
上の写真は、新品の時から3回履いた状態です。右側の写真の通りすでにつま先の削れが顕著です。
私は、ダブルレザーソールのかえりの悪さ(靴が歩く際に曲がらない)をなめていました。
比較的体重が軽い私は、完全に靴のスペックオーバーとなっており、体重の重い欧米人用に設計された(TRICKER'Sは英国王室御用達のバリバリの英国仕様)このブーツに履かれてしまいました。
この調子で履くと、1年しないうちにつま先にラバーを入れる補修に入るかもしれない、ここで私は靴の修理屋さんに相談に行きました。
親切に相談に乗ってくださった店員さん。そこでの結論は以下です。
◆レザーソールはカッコいいが、雨の日に履けないし、デリケート
◆つま先、ソールの削れを気にしながら履くのは精神的に気持ちよくない(少なくとも私は)
◆あまりお金をかけずに、10年以上履く前提で考える
結果ハーフラバー(1500円程度)で手を打ちました。しかし。。。
約10回程度履いたのち、写真のようにラバーのつま先が頑固にまた削れてきたのです。ここでもう一度靴屋さんへ
そして、アドバイスをいただいた結果、つま先にスチールを入れることにしました。
腕のいい職人さんだったため、こちらのオーダー通りとてもきれいに仕上げてくださいました。確か2000円強の値段だったと思います。
靴底の全体写真です。
つま先のスチールは、歩く際に最初違和感を覚えましたが、すぐ慣れました。
せっかくのレザーソールを、もったいないと思う方もいらっしゃるかと思います。ソールが削れれば、オールソール交換(1回、1万円程度)すればいいじゃないか?ここは意見が分かれるところですね。
しかし私のように、なるべくお金をかけず、靴を履く際のストレスを減らしたい、多少雨でも履きたいといった方には、このような処方箋もあるんだなーという程度に考えてくだされば幸いです。
今現在の姿です。もうすぐ1年です。手入れを怠らなければ、写真のように自然なつやが出て、足元を彩ってくれます。ちなみに私はワックスは使いません。
靴磨きの際には、ニュートラルのみ使用しています。コバに傷ができた際には、ロンドン・タンという色のクリームで捕食する程度です。
私は綺麗にエイジングさせたいので、下のようなブーツツリーを使って、甲の履きシワや型崩れ等ある程度予防するようにしています。