今回は、既に革靴を数足持っている社会人の方向けの記事になります。
タイトルの通り、革靴の管理、シューツリー(シューキーパー)に関して記事にしたいと思います。
結論.革靴の数=シューツリーの数
革靴は履いた後にブラッシングをして、シューツリー、またはシューキーパーにて形状を保つことが重要です。面倒臭いかもしれませんが、これをすることで、革靴の型崩れを防止することができ、長く楽しむ=寿命を延ばすことが出来ます。
ポイントとして、革靴の形状が変わりやすいのは、水分が蒸発するときです。つまり、1日履いた後の革靴はコップ1杯分程度の水分を処理しかけの状態であるため、型崩れを防止するためにシューツリーを入れてきちんと甲の部分をのばし、かかとをあるべき形に収めてあげることで、長く革靴を快適に楽しむことが出来ます。
革靴の数に関して、一般的な週5日スーツにて勤務する方を想定する場合、毎日革靴を履くことになります。天候に関しても雨が続くこともしばしばあるとの前提に立った時、雨の後の革靴のケアに要する日数が、最低でも2日~3日かかることなどを踏まえても、革靴の数は多いに越したことはありません。なお、型崩れなく乾かすためにシューツリーは必要です。
これらを踏まえて、最低でも5足は持っておきたい所です。これは、週5日の勤務で毎日革靴をローテーションさせることで、革靴の負担を軽減させることが主な目的ですが、5日雨が続くという状況にも余裕を持って対応できるという考え方からです。
次に、シューツリーは長期にわたって革靴を保管するときなどに必要なものと勘違いされている方がいらっしゃいます。確かに、長期間保管するときにも必要なのですが、重要なのは稼働させている(ローテーションに組んでいる)革靴に必要なものです。なので、基本的には革靴の数と同じ数のシューツリー及びシューキーパーが必要になります。
シューキーパーも安いものから、高いものまでピンキリですが、管理人がお勧めできるシューキーパーは以下です。
管理人はこのシューツリーを愛用しております。非常に信頼性が高く、長く使えること。また、革靴の甲の部分のテンションを調整できる(ネジの開け閉めで調整)ため、革靴の形に合わせて調整できます。アロマティックシダーを使用しているため、吸湿、防臭効果も高く、この価格帯では安定した品質を維持しているメーカーといえるからです。シューキーパーに金色のロゴでスレイプニルとあるのも高級感があって所有欲も満足させることが出来ます。もし、あなたが3万円以上の革靴を履いているのであれば、導入候補に挙げてあげると良いでしょう。
シューキーパーに関しては、他にもいろいろな形状のものがあります。例えば、雨の日用の1万円の革靴に対して、6千円のシューツリーは、採算が合わないなぁ。など、ひとまず安価で必要最低限の効果を得たいという方には、以下のようなものも選択肢になってきます。
はい、バネ丸出しのこのタイプです。この形のメリットはとにかく安いこと。革靴のサイズがほぼフリー(逆に言うと細かい調整が出来ない)ということ、構造的に革靴の水分の蒸発が早くなるという所です。なので、雨に荒れた革靴を丸ごと水洗いした後に乾燥させるとき等、持っていると意外に使う場面があります。管理人も初期はこのタイプを使用していました。
デメリットとして、型崩れに関しては上のスレイプニルのような商品とは比べ物にならないでしょう。甲の部分を伸ばすことはできるけれど、とにかく微調整がききません。特にかかと部分にテンションが必要以上にかかるため、かかとの型崩れが起きやすいです。というか、かかとに関しては、結構な確率で型崩れをします。なので、かかとの部分に新聞紙やタオルをまく等して、革靴のかかとの形に合わせて軽いDIYをしてあげる工夫が必要になってきます。
かかと部分は革靴の構造を見ていただいてもわかるように、脱ぎ履きをはじめとした負荷がかかりやすい部分であるため、革靴を長く楽しみたいのであれば、やはり、最初に紹介したスレイプニルのようなシューキーパーをお勧めします。
シューツリーに関しては1万円以上するものもざらにあるので、お持ちの革靴のグレードに合わせて、色々と試してみるのも良いかもしれません。また、シューツリーに関しては、革靴購入の際にシューフィッターさんにBESTなものを選んでもらい同時購入されることをお勧めします。メーカーごとにサイズは同じでも形の特性は微妙に違うものなのです。ここら辺の目利きは正直言ってシューフィッターさんの出番です。店舗購入される方は、参考にしてみてください。
ということで、今回は、革靴の管理 シューツリー(シューキーパー)に関しての記事でした。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。