こんにちは。今回は、久々にトリッカーズの靴磨きを記事にしたいと思います。
靴磨き前の状態です。購入してから、8年とちょっと。大事なシーンでこいつを何回も履いてきた非常に思い入れのあるブーツです。写真の通り、サイド部分等は、履き皺が、色抜けしてきて、いい感じに経年変化してくれています。
色の経年変化を楽しみたい方は、靴磨きの際に、ニュートラルのクリームを使用することを強くお勧めします。
カスタマイズとして、ダブルレザーソールだったのを、ハーフラバーにし、さらにつま先にスチールを入れています。このおかげで、靴底は非常に頑強で、雨の日等でも滑りにくいので安心です。
トリッカーズのみならず、
ダブルレザーソール仕様の革靴は、購入したてだと、返りが悪く、あっという間につま先が削れていくので、つま先スチールを入れておくと、安心して履くことが出来ます。
さて、今年も、夏前まで活躍してくれた、トリッカーズですが、秋口までは、さすがに履かないので、靴磨きを実施することにしました。シーズンごとに、長期間履かない場合は、靴磨きをして保管しておくことで、革靴の寿命を延ばすことが出来ますので、お勧めです。
上の写真は、管理人の靴磨きセットです。雑多ですみません。所有している革靴の数が多いので、色クリームが多いのと、スエード用や、革靴によって、ブラシを使い分けているので、上のような状態となっています。ブラシだけで10本超えています、、、その中から、今回使用するのは、ベーシックなこちらです。
左から
[コロニル] 馬毛ブラシ 17cmx5.4cmx4.5cm CN044042 Brown F
→汚れ落とし、仕上げ磨き用
[エム・モゥブレィ] 仕上げ用化繊ブラシ プロブラシ(化繊) ホワイト(ドイツ製) Free
→シュークリームを馴染ますため
[エム・モゥブレィ] クロス グローブクロス 91382 メンズ ブラウン Free
→ステインリムーバーをしようするため 仕上げ磨き
[エム・モゥブレィ]クリーム塗布用ブラシ ペネトレィトブラシ 7012
→シュークリームを革靴に添付するため
[エム・モゥブレィ] 汚れ落とし M.モゥブレィ ステインリムーバー 60ml
→古いクリームを落とすため
[エムモゥブレィ] M.MOWBRAY アニリンカーフクリーム 2027 (ニュートラル)
→靴磨きのため
こちらを使って、靴磨きしていきたいと思います。非常にオーソドックスな道具を使用しています。
では、革靴にブーツツリーを入れて、まずは、シューレースを解いていきます。
シューレースは、消耗品なので、できるだけ擦らずに、優しく解いていくのが長持ちさせるポイントです。次に、シューレースをステインリムーバーを含ませたグローブで、汚れ落とししていきます。
シューレースは意外と汚れています。汚れがひどい場合は、中性洗剤で落としても良いのですが、シューレースに対するダメージが大きいので、ステインリムーバーでさっとひと拭きする程度で十分です。
作業完了した、シューレースです。全体にステインリムーバーの水分が染みわたっているのが分かります。シューレースのお手入れはこれで完了なので、あとは、日陰に干しておきましょう。
次に、革靴の状態を見ていきます。
シューレースを外した部分です。少し乾燥気味ですね。ここは、汚れがたまりやすい部分です。馬毛ブラシで優しくブラッシングしていきます。また、この段階で革靴全体を馬毛ブラシでブラッシングし、ほこりを落とします。
馬毛ブラシのブラッシングが完了したら、ぼろ布(今回は綿のTシャツ)を利き手に巻いていき、ステインリムーバーを含ませ、革靴の古いクリームを落としていきます。
この時のポイントは、あくまでもなでるように、全体をふき取ることです。途中で布のステインリムーバーが足りなくなったら、随時少しづつ足してください。焦って、力を入れて革靴をこすると、傷になる場合があります。
このステインリムーバーで古いクリームを落とす作業は、化粧でいう所の、メイク落としになります。つまり、クレンジングと洗顔にあたります。革の表面には、目に見えない無数の穴が存在しています。何が言いたいかというと、人間の肌と同じで、無理に力を入れて擦ると、ダメージが出るので、あくまでもそっとなでるようなフィーリングを大事にしたいということです。
写真左の革靴に、ステインリムーバーで汚れ落としした段階です。古いクリームという化粧が完全に落ちて、ツヤが無くなっていることが分かると思います。この状態がいわゆる革靴のすっぴんの状態です。この作業を両足とも実施したら、シュークリームを入れていきます。
今回使用するシュークリームは、アニリンカーフクリームです。本来、ツヤ革よりもデリケートな川に使うもので、モウブレイの普通のシュークリームよりも若干高いのですが、こちらのクリームの方が、仕上げ磨きの際のツヤが出やすいのと、クリームの浸透率が良いので、この商品がでてからは、もっぱらこちらのクリームを使用しています。
もちろん、モウブレイの普通のシュークリームも十分に良いのですが、後発のアニリンカーフクリームは、もっと良いという感じです。指にクリームをとってもらったら、分かると思いますが、軽く、スーッと革靴に馴染むのです。
ということで、クリームを指で入れていきます。メダリオン(飾り穴)の部分は、ペネトレイトブラシを使用し、全体に馴染ませます。
また、忘れがちですが、上の写真の通り、コバの部分にもしっかりとクリームを入れましょう。コバが光っているかどうかで、靴の印象はがらりと変わります。
クリームを塗り終えたら、プロホワイトブラシで、革靴全体にクリームを馴染ませます。
その後、馬毛ブラシで仕上げ磨きしていきます。馬毛ブラシのブラッシングのポイントは、優しく撫でるように、ブラシを革靴に当てていくことです。歯磨きと同じで、強く革靴に押し付けると、ブラシの寿命が短くなります。また、丁寧に使用している馬毛ブラシは、ブラシにクリームが浸透しているので、出かける前にさっとかけるだけで、革靴にツヤを出すことが出来ます。
所感ですが、コロニルのこの馬毛ブラシは、値段の割には、非常に良いです。もう5年程使用していますが、毛先が開くこともなく、いい状態を保ってくれます。
仕上げ磨き後の革靴は以下の通りです。
とても自然なツヤが出ました。この後、クロスで追いこんでもですが、私は馬毛ブラシの仕上げ磨きの自然なツヤ感が好きなので、これで終了です。シューレースが乾いたら、靴ひもを通して、次のシーズンまで保管です。
サイド部分です。もう8年経つので、履き皺にも貫禄が出てきました。よく、良い革靴は、10年選手として活躍できるといいますが、トリッカーズのカントリーブーツは、グッドイヤーウェルと製法で、非常に頑強に作ってあるので、メンテナンスさえしっかりしておけば、20年ぐらいは履き続けることが出来ると思います。
また、ちまたの靴のショップで、この商品に似せた商品を多く見かけますが、本家はトリッカーズです。いわゆるルック革靴になるので、じっくりと楽しみたい方は、と本家を買って長く楽しむことをお勧めします。
ということで、今回は、「トリッカーズ マロン!カントリーブーツの靴磨き!8年選手の靴磨き!」という記事でした。まだまだ大好きな子のブーツ。これからもメンテナンスをしっかりとして、大事に履いていこうと思います。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
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